イシデ電のレビュー一覧

考える猫遊び ①-2 苦悩の猫遊び

イシデ電

漫画家のイシデ電さんと２匹の猫の日常を描いた軽妙なエッセイ漫画。
1冊目よりも猫との日常風景の描写が多めでとても癒される。

ポッケの旅支度

イシデ電

うちの飼い猫が病でまもなく死を迎えようとしている頃、情報を手あたり次第探しているところに偶然Web上で発見。猫が激しい痙攣をのち迎える死の描写が強烈で、病死は静かに逝くものという先入観が覆った。
うちの猫もひょっとしたらと予感を覚えたところ果たして作中の猫「ポッケ」と同じ様子をたどるように息を引き取ってしまい。飼い主の嘆き方も自分とまったく同じで心に強く刺さりかつ染み入った。
他人とは思えない縁を感じ、あらためて紙の本を購入したものの、該当ページを開くと涙があふれて正視できず開いては閉じるを繰り返している。
病死の猫が息を引き取る瞬間と飼い主の姿をこんなに激しく描いた漫画はこれ以外見たことはない。

ポッケの旅支度

イシデ電

Twitterで追ってたが、とても心動かされて、
手元に置いておきたいと思い、久しぶりに紙で漫画を購入した。

前後に書き下ろしが加わり、より一層深みが増した。
動物を飼う覚悟、育て、介護し、看取るまでの責任。
でもそれを上回る、動物から得る感情や温かさ。

ポッケの旅支度

イシデ電

ポッケとピップの愛しい姿を通じて、私も愛した猫を思い出す。楽しかった日常も、病気が見つかって段々と弱っていくなかで一生懸命生ききった時間も。
留めたいのにどうしても薄れていく記憶が悔しい。
でもこの作品を読んで（Twitterから、単行本）、確かに一緒に生きたんだ、と思えた。
きれいごと、じゃない、尊い記憶を、イシデ電さんは伝えてくれると思う。
そう思ったのは私の勝手な感じ方だけど
ポッケ、イシデ電さん、ありがとう。

ポッケの旅支度

イシデ電

猫は人の気持ちを一方通行で受け止めてくれてるンだなあ。
猫の気持ちが分かるのはいい事なんだろうか。

難しいけど、読んで損は無いぞ。

ポッケの旅支度

イシデ電

全ワシが泣いた。
目を背けたくなるけど、ちゃんと考えて準備しておかなければならない寂しい現実と向き合う、寂しさの中でも次の一歩を踏み出すための良作品。
素敵な思い出は永遠に。

猫恋人

イシデ電

まずは

｢イシデ先生！！チャンと一件目で買えましたよ！！｣


って、広島で一番デカい本屋でしたが、五冊くらい平積みされてましたな。
さて、今回も猫物。猫を通したオムニバスか、人を通して猫を描いているのか、悩ましいな。ストーリー毎でペンタッチを変えてるんだが、最後の1話の手の込みようが、｢思い出がリアルに引き戻されて、胸が熱くなる｣演出になってて、物語として面白いんだが、物悲しい映画を観たあとの気持ちになるよ、ちくしょう。

土曜ランチ！（１）

イシデ電

「猫」や「ボーイ」を読んだ後だと、たいへんやわらかな作品になっているなぁ……と思いつつ、たのしいです。内容的には星4つくらいなのですが、レシピ（というより、思考法？）が非常に僕には実用的だったので、おまけ……！

土曜ランチ！（２）

イシデ電

お気に入りのシリーズだったけど、終わっちゃった。きちっと着地してるから、幸せなのかな。
歳を取ると子供が可愛く動く漫画に目が無くなるのな。

逆流主婦ワイフ 1

イシデ電

何気なく買ったのだが、すこぶる面白い。ブラックあり、いい話ありのオムニバス１２話。主婦でない人が読んでも楽しめます。

餅巣菓さんに呼ばれる

イシデ電

内容はやや、塩味が効きすぎな感はあったが、恋愛漫画としては結構なパンチがある
地味じゃないが、派手でもない絵柄でストーリーが進んでいくので読みやすさもある
とんでもなくヘヴィーな過去を背負いながらも、今を堂々と生き、眩しいであろう未来を見据えている餅巣菓さん、そんな彼女に好意を向けられている相手が、ルックスは今イチ、仕事の腕もある訳じゃない、「優しい」と表現すれば聞こえが良い生温い性格、そんで、男として決めるべきところで決めきれないって言う欠点がいつまで経っても矯正されない香田の個性で、見事にバランスが取れている
紆余曲折があって至ったラストが、読み手が拍手喝さいしたくなるハッピーエンドだったのも、個人的にポイントが高い
ちなみに、帯で星を一つ追加している
イシデ先生は今んトコ、ＹＪで短期集中連載をやって欲しい漫画家の一人
個人的に推しの話は、第三話

逆流主婦ワイフ 1

イシデ電

家事のモチベーションを上げようと思い購入。最初の二話、特に一話目を読んだ時は購入失敗したかなと後悔するほど
ブラックなお話でしたが、そのあとの話は面白かったし具体的な家事技まであってノウハウ本的ですらありました。一話ずつでも楽しめるし通しても楽しめる。一巻となっているので二巻を楽しみに待ってます。

おいしい二拠点 単行本版 1

イシデ電

[た]

コロナ禍をきっかけに長野との二拠点生活をスタートするまでの、パワフルな夫婦のあれこれ。
意見を言い合いながらも、生きたいように生きるために行動していてすごい。

逆流主婦ワイフ 1

イシデ電

　主婦でワイフなタイトルが気になって買ってみた一冊。
　この一冊に１２の話が入っているので、短編というより掌編に近い感覚。
　「主婦」をテーマに、ちょっとコワめな話から生活の知恵寄りな日常的な話まで。
　独立した１２の話ながら、前の話のスピンオフ的な立ち位置の話もあったり、構成の妙が光る。

　そんな構造なので、簡潔なレヴューが難しいが、まぁ一つはっきり言えるのは、ワイフな作品ではあるが殿方が単純に喜ぶ類の作品ではないという事ぐらいかしら。

逆流主婦ワイフ 1

イシデ電

コメディかと思いきや、なかなかに手強い作品でした。
第1話でいきなり認識を改めさせられ、
その後もいろいろ「えええ〜」が続く各エピソード。
えーと…主婦の皆さんに幸せになってもらいたいです（＾＾；。
まあもちろん、ダンナさん方も幸せ求めてるんですけどね（笑）。
絵柄と画面構成にはちょっと慣れが必要かな？

餅巣菓さんに呼ばれる

イシデ電

「なんだこの 面白めんこい生き物はー！」とニヤニヤしながら、ヒロインや周り人達の行動や挙動に笑ってしまいつつ、そして…な一冊。

なんか疲れたなーって人は読むと癒されるし、少人数のちんまりとした和気藹々とした会社に憧れを抱いちゃう。…かもだゾ☆

あと、
なんてことの無い犬は良いねぇ。

土曜ランチ！（１）

イシデ電

[えりこ]

ほのぼの漫画なのに

絵はとても好きだし、なにより料理が美味しそうです。牧野のキャラもとてもいい。

ですが肝心の主人公姉妹とその両親のキャラクターがいまいち愛せず。自身の好き嫌いをワガママと思わず好き勝手に振る舞うどころか開き直って上から目線な子供。それを諌めようともせず、自分が包丁を使うのが怖いからという理由だけで子供達にも（普段使い慣れてる子にも）断固使わせようとしない、ちょっとおかしい父親。包丁を使わなくてもこんな工夫ができるんだよ、というコンセプトはわかりますが。人参のヘタを子供の力でくり抜かせようとする方が危ないです。人が作っているおかずを横から奪い取って勝手に自分の食材に突っ込み、別の料理を作る子供。母親も含め、自然に自分の我を通そうとしがちなキャラクターが多い所が、ほのぼのとした内容にそぐわず何となくモヤっとします。

料理初心者であるはずの幼い姉妹が、話の展開上の都合からどう考えても料理に慣れていなければできなさそうなアレンジを始めたり（しかもいつの間にか包丁も使ってる）話が設定に沿っていません。食材をやたらと無駄に使いすぎな点も気になりました。