開始:20071120、完了:20071120
コンサルタントの考え方をブレイクダウンし、使う力を頭の
使い方と心の使い方に分けて説明した本。ビジネスパーソンの
考え方のベースとなる部分で、御立尚資氏が独自に定義した
考え方の紹介といえる。
特にキーとなるのが、「構造化」「想像力」「他者の視点」
...続きを読むである。
そして、全ての仕事は企画であると定義している。
企画力とは、課題設定力、情報収集力、分析力、創造力
、統合力の5つの要素からなる。
しかし、一言で「意思決定に必要な精度で数値化するスキル」
などといってもそうそうできるものではない。要はこれを使って
いくうちに"できた"というところまで読者をもっていくのは
難しいように感じる。
また、事例が少ないため、概念としてはわかったつもりには慣れる
が御立氏がいうように使いながら伸ばす、というふうに肌感覚で
わかるようになるための道筋が示されていない。
参考文書が多く乗っている点はよいと思う。
以下メモ。
「ブルーオーシャン戦略とバーニーのリソースベースト戦略の共通項
は何ですか」などという質問。ビジネス勉強オタクのような人。
リーダーとして結果を出すためには知識をどう「使う」かが重要。
本当に大事なのは、「知識」x「使う力」
ビジネスリーダーに必要な4つの要素。?人間力、?経営知識、?
「使う力」、?業界・社内知識。
強い「思い」
自分の会社が競合他社と比べて何が優れていて何が劣っているのかを
意識していくこと。「建設的なケンカ」
経営知識は学んだだけでは意味がない。学んだら実践でその知識を
使うことにシフトする。まったく同じ話が語り手によって変わる。
使う力に相当する。人事型スキル、「聞く力」「コーチング」「
ロジカル・シンキング」「プレゼン・スキル」。「使う力」を定義
するための3つの必要条件、?果たすべき役割に即している、?
習得方法が明らかにされている、?普段の仕事の中で身につける
という意識を持てば力を伸ばしていけること。
身につけやすい形で理解する。
さまざまな情報を加工・統合して、正しい意思決定をすること、
人と組織を動かし結果を出すこと。情報を加工統合し、
意思決定する力=企画力+人間力。企画力=課題設定力
x情報収集力x分析力x創造力x統合力
「経営知識」と「使う力」の掛け算でアウトプットの質の高さが決まる。
最後には人間力が意思決定の決め手。
人と組織を動かし、結果を出す力=モチベーション喚起力x規律徹底力x
仕組み構築力。
頭の使い方、心の使い方。
バーバラ・ミントの考える技術核書く技術、理科系の作文技術。
頭の使い方の応用スキル、定量化、グラフ発想、クリエイティブシンキング。
意思決定に必要な精度で数値化するスキル
KJ法。「頭の体操」「想像力」
心の使い方のベーシックスキル、プレゼンテーション、ファシリテーション、
ネゴシエーション。
仕事はすべて企画。到達すべき目的地の設定と目的地に至る道筋となすべきことの
明確化。
「中期計画に書いてあるから」といった紙に頼った判断ではなく、自分と自分の
チームに求められているものについてそのニュアンスまで含めてきちんと判断
する。「二つ上」の発想。世の中にない数字を作る。右脳x左脳がクリエイティブ
ジャンプを生む。とにかく経験量を増やすことが使う力をもたらすコツ。
マーチンルーサーキング牧師。エレベータートーク。
ブレッドポイント。優秀なコンサルタントは「正しい」意見ではなく、他人の
意見をどう引き出すかとうところに時間を使う。自分の意見をとにかく論理的
に説得しようなどということはしない。行動=論理x感情。ミクロとマクロの
2つのCPU。幽体離脱。コミュニケーションの達人。日本航空の経験。
楽しむことが成果につながる。
楽しむxサボる:楽しくさぼる
楽しむx努力する:楽しんで努力する
苦しむxサボる:サボって苦しむ
苦しむx努力する:苦しんで度量する
完璧を求めようとすると失敗する。
気付き→知識→経験
達成感こそ継続のかぎ。
ポジションがあがると知識よりも教養が大切になる。20〜30歳代
は楽しみながら将来に向けた学びを続けていれば人間力が鍛えられる。