岡本欣也のレビュー一覧
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広告のコピーを考えるとき
やはり、売り言葉になってしまうのだな。
と思っていた。
それを明快に 売り言葉と買い言葉に区別して
その目線の違いを 整理して 解説する。
世の中には たくさんのコピーが 満ち溢れ、
そのなかで、きらりと輝く コピーが うまれている。
時代が 生み出すのか?
言葉が 輝くのか?
確かに、キャッチコピーをつくる天才みたいな人が
いるのと 日本語とは 実に 綾にとんだ言葉だと思う。
シンプルな表現ほど 言葉が 定着し 輝く。
たくさんのコピーが紹介されていて、
いろんなイメージがわいた。
ボディコピーって 人間がむき出しになりますね。
経験が 裏打 -
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○コピーライターである岡本欣也氏の著作。
○数多ある「コピー」を、販売者目線の「売り言葉」と消費者目線の「買い言葉」に分類し、それぞれがどのような思い、意図で作られているのかを明らかにすることを通じて、そもそもコピーって何かという本質を明らかにしたもの。
○また、コピーの詳細だけでなく、そもそも「伝える」ことと「伝わる」ことの違いについての解説は、日常の仕事や生活でのコミュニケーションでも大変役に立つものだと思う。(考えもしなかったので。)
○過去のコピーが満載で、聞いたことがあるものがほとんどではあったが、それぞれがどういう意図目的で作られているのかという点には、考えが及ばなかった。
○これ -
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売り手目線の「売り言葉」
買い手目線の「買い言葉」
代表コピーと共にそれらをわかりやすく説明してある。
講座で習ったことが本書ではちりばめられており復習になった。
また自分はパルコや伊勢丹のような情緒的で詩的なコピーが好きだったがそれが買い言葉であり、商品に独自性の無いもの、イメージが売りなものに使うパターンであることに気づけた。
商品とその置かれている状況によってうまく使い分けなければならない。
最終章のノウハウ的な記載はためになった。
1商品のど真ん中の価値を探す。
2ボディコピーは「おまんじゅう」
=本質があんこで、入口と出口がやわらかく食べやすい皮。
3自分に取材(取り調べ)をして商 -
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ネタバレ売り言葉・買い言葉にと分類してくれてますが、目的は人に何かを伝えて動かす言葉をどうしたら見つけられるか?がテーマ。人を動かす前に、まずは自分が動け。動いてもらいたい時は、まず自分が相手の要望に応えよ。とはものの本質ですな。人に何かを伝えて動かす言葉を見つけるにはどうしたら良いかということには、まず伝えたいことのど真ん中の価値を探し、そこに繋がる言葉を必死に探す。作者は「自分にしつこく取材する」と表現しています。しつこく取材し、広く、深く更に掘っていく。結果キラキラ輝く原石が見つかるそうだ。でも一人は間違える...とも。原石を持ち寄り、皆で刺激することで更に磨かれたり、いいものが短時間で出来る。
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『大人たばこ養成講座』のシリーズ広告を手がける岡本欣也氏による、広告コピー指南本。これは非常に分かりやった。
これまで自分が読んで来た広告コピー関連本は、“アイディア発想法”、“ライティングのテクニック”などが多かったが、本書はその類から距離を置いた、いわば“広告コピーの解説本”。『そもそも広告コピーは「売り言葉=売り手(企業目線)の言葉」と、「買い言葉=買い手(消費者目線)の言葉」の二つに分類される』と指摘し、世の中の広告コピーがどちらに属し、どのような働きを持ったのか、どいう話が語られる。
この定義は、自分がこれまで分かっていたようで分かっていなかった事であり、非常に新鮮で目から鱗が落 -
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ネタバレ【備忘録】
過去のいろいろなコピーの名作を勉強することで、コピーに必要なことを勉強することがができた。
その人の気持ちを動かく前に、自分の気持ちを動かすこと。
表面的なテクニックではなく、相手のことを理解すること。相手のたちばになって発言すること。そして、ただひたすら考えること。
【自分の意見・要望をストレートに伝えたいときの「売り言葉」の特徴】
・短く、
・ストレート
・ニュース性
・口にしやすく、覚えやすいリズム
・無駄のなく、わかりやすい、応用がきく
・人のことを分かってもらうためには、自分のことをしっかり知ること。
・流通力もある。
・呼びかけ型・提案型のコピー「~しよう」「~してく -
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ネタバレ著者の代表的コピーは「たばこを持つ手は、子供の顔の高さだった。」
粋なのは、一倉宏氏の東日本旅客鉄道「会いに行き、恋をしろ」のダジャレで「愛に雪、恋を白」のスキーツアーのキャッチコピー
売り手の主張をストレートに表現し違いを伝える、黒子、裏方、体育会系、啖呵をきったような威勢のよさ、事実をわかりやすく伝える誠実さ、短い言葉の中に力強いメッセージ、頼もしさと親しみの同居「売り言葉」(仲畑貴志)、買い手目線で同じであることを伝える、主演、話題、抽象的、企業側から買い手側への信頼の上に成り立っている言葉、文系、人間の深い部分に触れる表現、見た人を幸せにする「買い言葉」(糸井重里)
年賀状は一年で、い -
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広告のコピーについて考える本。よく出来たボディコピーのように気持ちよく読めます。読む、というよりソフトクリームを舐めるているように最後までペロリ。柔らかくてすっきりしているのに濃厚に感じるのは広告の言葉を「売り言葉」と「買い言葉」に分けて過去の名作コピーをせいりしているからかな?「売り言葉」の父を仲畑貴志、「買い言葉」の父を糸井重里に置いているのに新鮮で深い納得を感じました。全然関係ないけど同時代に二人の天才がいる分野は豊穣な文化になるのかも、とも思いました。写真だとアラーキーと篠山紀信、野球だと長島と王、プロレスだと馬場と猪木、映画だと小津と溝口、なんてね。