茅沢勤のレビュー一覧

  • 悪の三国志 スターリン・毛沢東・金日成

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    朝鮮戦争時の北朝鮮、ロシア、中国の3国、特に3人のリーダーを通じた政治過程を詳細に描いた本。新書なのでタイトルが煽りすぎだが、ちゃんとした内容だったように思う。

    朝鮮戦争時の西側の動きは「戦略の本質」に詳しいが、共産国側の動き、特に3国の壮絶な駆け引きがあったことはぜんぜん知らなかったし、1950年代の共産主義国の絶対的な序列(ソ連、スターリンが圧倒的に強い)とそれに挑戦する毛沢東と金日成との暗闘も非常に興味深い。

    それにしてもスターリンは第二次世界大戦ではアメリカを何とか参戦させ、朝鮮戦争では中国を参戦させるなど交渉の手腕は尋常ではないことがよくわかる。一方で金日成の場当たり的な行動は後

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    2015年04月26日
  • 外務省に裏切られた日本人スパイ

    Posted by ブクログ

    中国残留孤児の二世で、苦労して実業に入るも外務省のスパイとして活動を始めた。  その後中国公安に捕らえられ服役。 出所後は外務省の助けも得られず、右翼、在留中国人からさまざまな圧力を受けた という大変な人生を歩んだ人。

    先日USでロシア人スパイが大量に国外追放になったが、驚いたのは過去10年くらいにわたってFBIが彼らの動向をつかんでいたこと。 人に言わせるといったんスパイと分かると、捕まえるのではなくそのままにして行動を監視するのが普通のことらしい。 (確かにスパイを送り返しても、’次にスパイを見つける手間を考えれば、長期間観察してスパイの交代を見守るほうが簡単ではあります)

    巻末の対談

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    2010年10月11日