マーク・ヘンショウのレビュー一覧

  • レッドセル CIA特別分析室

    Posted by ブクログ

    まず、このカテゴリーの小説に必要な要素の緊張感を当作品は持っている。すなわち、一読に値するという意味でである。現代の情報戦がシギントに傾く中、ヒューミント(人的なリソースによってもたらされる情報)にウェイトを持つ作品が十分なリアリティを持って展開される本作品は、CIA分析官の経歴を持つ著者ならではの境地であると言っても過言であるとない。クランシーの死後、道を継ぐものとしての期待大である。さて、本作品は、中台緊張と台湾の自立を支持するアメリカを巡る物語である。2012年の作品であるから2015年末の現在と比較して国際情勢において差異はあるのだけれど、アメリカ国内、アメリカの在中大使と中華人民共和

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    2015年11月19日
  • レッドセル CIA特別分析室

    Posted by ブクログ

    アメリカCIAに所属する現役分析官が執筆したスパイ小説。
    本書は著者のデビュー作になります。
    中国の台湾進攻をテーマにしており、中々スリリングで読み応えのある小説でした。

    では、前置きはこの位にして以下で粗筋をご紹介。

    無能な上司の所為で負傷した秘密工作員キーラ。
    復帰後、彼女はCIAの分析部門の一角であるレッドセルに配属となる。

    時を同じくし、中国が台湾への軍事作戦を開始する。
    これを受け、中国の手の内が読めぬまま空母を台湾近郊へ向かわせるアメリカ。

    そんな折、20年以上に渡って中国中枢の情報をCIAに流してきたスパイ、コードネーム・パイオニアの身に危険が迫る。

    彼から中国の秘密を

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    2014年06月18日