Hagexのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
よくありがちな釣り文章を例えに挙げて,なぜその文章は人々の心をざわつかせるのか?ということを解説した本。
本文中に出てくる「フック」という考え方は分かりやすく,なんとなくもやもやしていた気持ちに名前がつけられた気分。
また,対立のキーワードを合わせればありがちな釣りタイトルがすぐに作れる(隣国のキーワードを入れて、嫁が韓国人だったことが判明wwにする、みたいな)のも衝撃を受けた。
2chやTwitterなどの事例は比較的少な目で,発言小町の内容に偏っているのが少し気になるが,釣りの基本は同じであると感じた。
作者は,ネット記事をすべて釣りと判断したくなる病についても触れています。釣りについて情 -
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Posted by ブクログ
私が、いわゆる「釣り記事」と呼ばれるものの存在に気づいたのはわりと最近のことだ。
インターネットを使い始めたのが遅かったし、漠然と「ネットは怖いもの」というイメージがあったので、あまりいろんなサイトを見ないようにしていたからだ。
しかし、少しずつ慣れてきて、ヤフーの知恵袋だとか、発言小町、はてななどを、ツイッターからの誘導で読むようになって、なんでこんなすごい話や恐ろしい話、とんでもない話がたくさんあるんだろうと不思議に思っていた。
そう、最初は全部信じていたのだ。
ただ、レスをつける気持ちはなかった。それこそ恐ろしいことだと思っていたから、ただ読むだけだったのだ。読むだけだったけど、世の中に -
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Posted by ブクログ
ネット釣りだと見分け方とその楽しみ方、ネット釣り師という新しい依存症の生態がよく分かる本である。
そもそもネット釣り師とはあたかも実際にあったことのようにインターネット上の掲示板に書き込むことで人々の関心を惹く人たちのことである。私も何度もひっかかっているのだが、出来が良いものも多いのもあるが、イラッとさせられたり、読後に気分よくさせられたりと感情を呼び覚ますような内容のものが多い。
本書ではこれらの書き込みを行うネット釣り師について、そのモチベーションをいくつか挙げているのだが結局のところ、ギャンブリング依存と同じで脳内麻薬を出すことの快感を求めている「病気」だと思われる。その中には日々の生 -
Posted by ブクログ
【ミイラがミイラ取りになる】
ネット釣りの理由は、「注目されたい」「暇つぶし」「実力を試したい」「金をもらっている」に分類される。本物の釣りのようも見える。ネット釣り師でなくても、本のレビューだってfacebookだって、注目されたい(いいね!)の魅力はわかるだろう。そして、釣り師を釣り師と認定するための特定技術の数々。アホらしい、と笑うなかれ。
最後には実物の釣り師が登場し、なぜ釣りをはじめたか、そしてなぜやめたかを語る。やっぱ発言小町は最高におもしれえ!
読んだらやりたくなるかもしれないが、釣りはやらないほうがいい、と筆者はいう。日々の生活スタイルを崩し、心の底からコンテンツを愉しめ