宮坂宥勝のレビュー一覧

  • 仏教の思想 9 生命の海<空海>

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    本書は大きく3部構成からなっています。1部は宮坂氏による空海および真言密教の解説。2部は宮坂氏と梅原氏の対談。そして第3部が梅原氏の論考です。対談が読みやすいというのもありますが、全体を通して、難しすぎず易しすぎずというレベルに書かれていて非常に好感が持てました。確かにいきなり本書から密教の勉強をはじめようとすると厳しいかもしれませんが、例えば『密教』松永有慶、などを読んだ後であれば、十分読み進めます。レベルが低すぎることもなく、かなり難しい用語も適宜解説を加えながら述べられています。梅原氏の論考がある分、他の密教関係の本よりも独特な解釈があったり、西洋哲学との比較があったりと、興味深く読みま

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    2023年04月27日
  • 仏教の思想 9 生命の海<空海>

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    仏教を学ぶものとしてこのシリーズは先ずおさえておくべき。
    梅原イズムはいささか独特なものがあるが、本書は泰斗、宮坂宥勝との共著であり空海の歴史、思想を知るには好ましい。
    「仏教の思想」シリーズ各巻に付けられたサブタイトルは絶妙であり、空海に関するこの巻は「生命の海」と名づけられた。

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    2011年11月16日
  • 仏教の思想 9 生命の海<空海>

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    空海とその真言密教に対して私の持っていたイメージは「熱帯雨林」。
    様々な要素を切り落とし、念仏や禅に特化していった鎌倉仏教とは
    違い、空海の思想には宇宙論や思想、哲学と言ったものも含まれる。
    そして様々なものを否定し拒絶する「禁」の印象の強い浄土教や禅と
    違い、真言宗はすべてを肯定するダイナミズムに溢れている。色彩も
    モノトーンな印象の禅とは違い、五色に溢れ実にカラフルだ。
    この本を読み、私の真言宗に対するイメージはそれほど間違って
    いなかったのだと再認識できた。

    この本が書かれた当時から現在に至る時間の流れの中で、空海とその
    思想は再評価再認識されていると思う。そういう意味では多かれ
    少な

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    2013年02月10日
  • 仏教の思想 9 生命の海<空海>

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     平安時代に日本の仏教の礎を築いた真言宗の祖、空海。その一生と教えを文庫にまとめた本。

     一言で言えば…難しい。

     言わんとしていることを一言で言えば

     仏とは己の中にある。己の中の仏は人だけに存在する物ではなく、この世界に存在する物すべてに存在するものである。
     そして、悟りとは己の中にある仏をいかに感じ、表すかだ。

     と言うことではないだろうか?


     とりあえず…また読み直すことにしよう。

     読み直したときにレビューを少し書き直すかな。

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    2012年06月27日