高橋たか子のレビュー一覧

  • 人形愛 秘儀 甦りの家

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    愛ではなかった。
    玉男、澄夫、そして雪生、物語は展開し、やがて繋がっていく。
    「他方、私のほうは、雪生という元型が日に日にはっきりしてきた。その元型はいわば私たちのなかにもあるのであった。二人で、それぞれ自分のなかを井戸を覗くふうに覗くと、いわば共有している、底なしの井戸の水が見え、その水の奥の奥に雪生という元型がちらちらと仄見える。いや、むしろ、雪生と私の関係という元型が仄見える。そうなのだ、関係そのものの元型があるのであった。
    これまで経験したことのないそれを、私は私で発見していった。私自身も、やはり、そのようにして思い出しているのであった。そのことで自分が巨きくなっていく、いうにいわれぬ

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    2019年04月25日
  • どこか或る家 高橋たか子自選エッセイ集

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    「言葉について」の中で私が長い間ときおり考えてしまうことが書いてあって、ああ、同じことを考えている人がいるんだなあと思った。宗教のことはよくわからないし、私は神を求めてはいないのだけれど、こういう風に神とかかわっていく形があるのだということを知れてよかった。

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    2011年09月03日
  • P+D BOOKS 誘惑者

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    ネタバレ

     二人の友人の自殺幇助をした女性の物語。たまたま、主人公とすれ違って印象に残っていた学生から、怪しいところを指摘されると、自殺幇助を素直に告白するが、その理由は分からないという取り調べから始まる。
     二人の友人というのは、郷里の母との不仲から居場所のない砂川宮子と二度自殺未遂を行った織田薫であった。三人は身近で起きた殺人事件などから、死への興味を深めていた。
     普段は弱気だが最期には一人で火口に飛び込んだ砂川宮子と、普段は強気だが二度の失敗から死ねないことが怖く最期の最期には鳥居哲代に頼るしかなかった織田薫が対比を意識されて描かれていた。
     主人公が哲学などに興味を持っていることもあり、普段は

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    2026年06月08日
  • 人形愛 秘儀 甦りの家

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    正直、楽しむ、タイプの作品ではなくて、どこか勉強のような気持ちで読み終えた。
    繰り返し語られるモチーフ、硬質なエロティシズム。ただ、これを書いた人が自分の親よりもはるか歳上の人なんだ、ということに少なからず衝撃。

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    2015年11月26日