『はじめに』
・何か,違う.楽しそうに盛り上がっている人たちの中で,ああ,自分はなじめない,と違和感を抱いてしまうことはありませんか?
・まわりに自分を合わせる必要はありません.傍若無人な人たちが大手を振って歩く世界にわざわざ溶け込む必要もありません.
・自分にとって不要なことを笑い飛ばす,心の余裕
...続きを読む.常識にとらわれない,心の強さ.他人の行動を観察する,遊び心.
『第1章 自分自身』
・僕はいつも自分のことを考えていて,他の人も,同じように考えることを望んでいるのだ.それが,思いやりというもの.:「思いやりも持ちなさい」とは,言った人にとって都合が悪いということだけ.
・醜い人たちと愚かな人たちが,この世で一番幸せな思いをしている.:馬鹿であるということはもっとも幸せなことなのである.
・何にでも負けない,誘惑以外はね.:友達が持っている鞄が欲しい?買ってしまおう.素敵な異性が目の前にいる?誘えばいい.あなたが誘惑と感じていることは,実は健全な欲望であることが多いであろう.やってみたからといって,自分はもちろん,誰もたいして困らないのである.
『第2章 人間関係』
・どうでもいい人には,つねに優しくできるものである.:適当に優しくできるのも,「どうでもいい」からであって,自分とは関係ないと思っているからである.あなた自身も考えてみて欲しい.どうして,適当に優しくできるのかを.
・他の人たちをいい人たちだと思いたいのは,みな,自分のことが怖いからだよ.楽観主義の根幹は,まったくの恐怖だからね.楽観的に考えなければ生きていけないほど,世間は恐怖にさいなまれることばかりなのである.「明るく楽観的に」などといっている人ほど,実は日々悪夢にうなされているのである.
『第4章 人生』
・われわれはみなどん底にいるが,星を眺めている者もいるのだ.:人は,誰しも大差ないのである.
・噂されることよりひどいことは一つだけ,それは噂されないこと.
・野心とは,敗者にとって,最後の逃げ場である.
・われわれは一回素晴らしい経験ができたら儲けもので,人生の秘訣はそれを何回も再現すること.
----------以下感想----------
①他人に対する自分の感情・行動は,本当はどこから生まれているのか?
逆も然り.
②自分のふるまいが他人に与える影響を気にしながら行動すべき.
③人生の楽しみとは?
④自分の感情に素直に.表現せずとも,自分の心にフィルターをかけてはいけない.素直に感じ,行動を決断しよう.
⑤勧善懲悪はない.
深く考えさせられる一冊.
いちばん気に入ったのは,
われわれはみなどん底にいるが,星を眺めている者もいるのだ.
(人は,誰しも大差ないのであるという意味)
帰り道で星でも眺めてみよう.