20頁と26頁の引用にあるように筆者がアメリカの大学の良いところ、日本の大学教育の弊害として挙げている「官僚による締めつけ」は一つの鋭い指摘であると思った。
確か小平先生の本にも、アメリカの大学は学部長の裁量がおおきく、報酬などの決定権限があり、無駄な会議が少ないとあったように思う。
もち
...続きを読むろん、その後の学生ローンの問題や落ちこぼれゼロ法でアメリカの大学教育がどんどん劣化している状況を現在では考慮する必要はあるが、学会の運営や科研費の配分など官僚による締めつけが、日本の教育に閉塞感をもたらしていることが「御用学者」を生み出す一つの要因であるようだ。