若林純のレビュー一覧

  • 謎の探検家菅野力夫

    Posted by ブクログ

    冒険・探険は好きなので、実録物や探検家の評伝は何冊も
    読んだのだ。だが、この人は本書を手に取るまで知らなかった。

    それ以前に、この表紙のインパクトで手にしてしまったのだが。

    明治末から昭和初期にかけて、シベリアから南米までを旅した
    菅谷力夫は、絵はがき以外の足跡が不明のままその名も歴史の
    中に埋もれていた。

    晩年を過ごした福島県郡山市の離れから、多くの写真や新聞記事が
    発見されたことからやっと足跡が判明した。

    本書はその資料を元に書かれているのだが、8回に渡る世界探検
    旅行のルートや公演旅行の土地土地の羅列だけに終わっているのが
    残念だ。

    頭山満の書生になり、関東軍発行の通行許可証を所持し、海外の
    星製薬の支社に立ち寄っているところを見ると、菅家の人脈に
    興味を覚える。

    しかし、本人がまとまった日誌や記録を残していない為、探険先での
    エピソードなどは皆無。ただ、写真が豊富に掲載されているので、
    それを見るだけでも価値はあると思う。

    それにしても謎の多い人だな。

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    2017年08月17日