小川康のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
外国人で初めてアムチ(チベット医)になった人です。先日、十数年ぶりにお会いできました。チベット亡命政府のあるダラムサラ(インド)のメンツィカン(チベット医学学校)に、外国人として初めて入学し、過酷で困難な状況の中、勉学に勤しみました。彼は凄い人なのですが、読んでみると、我々と同じように社会への疑問や心の浮き沈みがあり、何かに導かれるようにして、晴れてアムチとなったのだと思います。本書はそんなメンツィカンでの苦悩の様子も綴られ、我々に何かヒントを与えてくれる内容です。そして日本社会とチベット社会の違いから学ぶことも多くあります。最後に、四面楚歌なんて心の問題ですが、そういうのを経ないと順風満帆に