【感想・ネタバレ】僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたことのレビュー

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Posted by ブクログ

外国人で初めてアムチ(チベット医)になった人です。先日、十数年ぶりにお会いできました。チベット亡命政府のあるダラムサラ(インド)のメンツィカン(チベット医学学校)に、外国人として初めて入学し、過酷で困難な状況の中、勉学に勤しみました。彼は凄い人なのですが、読んでみると、我々と同じように社会への疑問や心の浮き沈みがあり、何かに導かれるようにして、晴れてアムチとなったのだと思います。本書はそんなメンツィカンでの苦悩の様子も綴られ、我々に何かヒントを与えてくれる内容です。そして日本社会とチベット社会の違いから学ぶことも多くあります。最後に、四面楚歌なんて心の問題ですが、そういうのを経ないと順風満帆には至らないんだろうな...そう思います。何気に秀でた人生読本でもあり、かなりオススメです。

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2019年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

薬学部出身の著者がめぐり合ったチベット医学、インド・ダラムサラのメンツイカン(チベット医学暦法研究所)での長い留学生活。
とにかく8万字の四時間に及ぶ「四部医典」暗誦試験が待っている。膨大な暗誦をマスターしなければならないすさまじい体験。
そして薬草採集に向かう自然の大きなふところと、敬虔な仏教への帰依がもたらす狂人的とも思えるチベット民族の人間存在の力に圧倒される。ひ弱な日本人の精神にカツが入る。文章が、というよりご本人の性格が原日本人的、元気印なので楽しく読めた。

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2012年06月04日

Posted by ブクログ

日本でたったひとりで、チベット史上初の外国人チベット医となった著者。その道は平坦ではなく、チベットという特殊な土地で様々な苦悩や軋轢を経ながら、医師としての歩んでいく。チベット医療というほぼ未知の領域を窺い知れることのできる。チベット仏教文化と風土に根ざした地域医療がそこにはある。ただダライ・ラマ法王は海外の医療技術も取り入れていくべきだとの考えも示しており、その動きもあるが、なかなか推移していかない問題もある。こういう医療もあるのかと非常に感心した。

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2012年01月28日

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