舟橋全二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アフリカとそこに暮らす人々を知りたい人向け。
読みやすく、文量も少ないので、アフリカを知るとっかかりとして、本書はオススメです。
主人公は24歳、幼稚園教諭の女性。
青年海外協力隊員として、アフリカ最貧国のひとつニジェールへ向かう。
児童書ゆえ、物語も人物造形もありふれたもの。
しかし、五感に訴える数々のエピソードは、アフリカの暑さを、人々の生活を色鮮やかに伝えてくれる。
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書き出し
あゆらは先月二十四歳になったばかり。幼稚園の先生になって四年目の冬をむかえた。
首にマフラーを巻きつけてから通勤用のバイクにまたがり、キイを差しこんだときだった。
目の前をひらっ -
Posted by ブクログ
光村の中学国語の教科書の「読書の世界を広げよう」に載っていた本だと思うのだが…。
幼稚園教諭をしながらも、何か空虚な気がして、もっと自分を生かせるものがあるのでは?と思うあゆら。
ある日雑誌で目にした「青年海外協力隊」の記事に、これだ!と幼稚園を辞め、協力隊の採用試験を受ける。
が、これが厳しい!3回目でどうにか合格し、アフリカの最貧国ニジェールへと赴き、現地の幼児教育に従事することになる…。
かなり前向きなあゆらだが、
●40度以上の高温&極度の乾燥(大量に汗をかくが、すぐに乾くため肌が塩を吹き、その塩で肌が傷つき、ひび割れる)という過酷な環境。
●男尊女卑が明確なイスラム -
Posted by ブクログ
純粋に文学作品として評価すれば、欠点はたくさんある。
でも、ニジェールを舞台にした小説ってないから、興味深かった。
ナイジェリア人のアディージェは読んだことあったけど、ナイジェリア人にとってはナイジェリアが当たり前だから、日本人がどう感じるかはわからない。
これは日本人女性を主人公にしているので、日本人がどう感じるかが伝わってくる。
何事も日本の常識の通じない国。人間同士はいずれ分かりあえると思うけど、気候と食べ物に慣れることができるかは結構大きい。
アフリカに一週間ほど行ったけど、ずっと住むのは難しいなと感じた人間としては、主人公の前向きさに胸打たれるものがあった。