ジェレミー・ドノバンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
TEDの人気上位プレゼンテーションから学ぶ、観客を惹きつけるプレゼンノウハウ本。
TEDは一度見ると、本当に上手なプレゼンターが多く、正直「この人達すごいなぁ・・・」と感心しきり。
そのすごいプレゼンテーションを通じて、観客を惹きつけるためのポイントが大変分かりやすく書かれていた。
本書を読んで特に印象に残った点は下記の2点。
一つ目は準備の大切さ。
もちろんプレゼン内容をとことん突き詰めてブラッシュアップしていくこともそうであるが、
話し方の練習や、プレゼン会場での投影テストなど準備内容は多岐に及ぶ。
どこまでやるかはその重要度や聞き手が誰であるのかによって異なるが、
常に項目として意識することをしていく。
二つ目はパワーポイントに頼らないという選択肢。
話し方を突きつめていけば、パワーポイントに頼る必要などなく、キチンと言いたいことは伝わるとあった。
とかくパワーポイント作成は趣味の領域に入りがちで、色やアニメなど過度にこだわってしまい、
その加工に時間を割いてしまいかねない。これは実に無駄であると改めて感じた。
最近、TEDを見る機会は減っていたが、英語の勉強にもなるので、改めて見る機会を設けたくなった。 -
Posted by ブクログ
TEDを初めて知ったのは、NHK Eテレで「スーパープレゼンテーション」という番組だ。
ネット社会であるから、インターネットでその番組とTEDが結びついたのか、その番組を見ればTEDというものが存在することが分かるようになっていたのか、は今となっては忘れてしまった。とにかく、アメリカ合衆国で18分間でプレゼンターが舞台で聴衆に対してプレゼンテーションする。そのプレゼンの内容が面白いし、プレゼン自体がパフォーマンスとなっていて惹きつけられた。とは言え、今となってはTEDのブームは去ったような感じである。何度かスーパープレゼンテーションを観てとても面白いことを話すプレゼンもあったり、あまり興味のない内容であったりした。
このTEDは英語だったことから、英語の学習のためのツールとして使うという向きもあったと思う。また英語学習だけではなく、プレゼンテーションということが、自分の意見や考えを多くの人々に伝えるのに便利な良い方法であるという再認識だ。
以前は発表会と言っていたと思う。
自分の経験では大学での卒業研究の発表会で、プレゼンテーションをした。
発表時間は忘れたが、必死で卒業研究をして、その後に発表もあると知ったときは苦しいなと当時は感じていた。
その卒業研究の発表会は中々上手くできたと思っている。というのも研究室の仲間から最後の質疑応答で笑い取ってた、と言われたからだ。
今も自分がプレゼンテーションをすることは嫌いではないが、プレゼンの練習は絶対に誰でも必要だと思う。
そして、今回読んでみたのが本書である。
「ストーリーをたくさんもちすぎているのが問題」(p16)
よく話す内容がないなとか書く内容がないとか思う事が誰でも子供の頃に国語の授業などで感想を書く時に感じたことがあるのではないかと思う。実際は大人となった今思うことは、話すことも書くことも表現することがないのではなく、あり過ぎて表現できないことなのだとよく思う。しかし、実際は題材はあるけれどもそれを表現できるかということとは別問題だ。
「スピーチのフレームワークとは、聴衆にこれから話す内容を告げる→本論に入る→話した内容をまとめる、構成のこと」(p87、一部改)
「自分の経験や自分の見たものからストーリーを引き出すのがベスト」(p116)
これらは、序論本論結論ということであるし、自分のことしか上手く語れないということだ。これらは両方ともそんなに難しいことではないけれども、表現するということになると準備に時間がかかる。表現ということは難しいのだ。表現という事に関して言うと、最近は俳優やアーティストが相当難易度が高い表現をしているなと強く思うようになった。
「人間の多様性を受け入れることが幸福へのいちばんたしかな道である」(p117)
「聴衆はみんなあなたのプレゼンがうまくいってほしいと思っている」(p203)
本当に人間は多様性に満ちている。色々な人が本当にいる。思いがけない人の様子を見て、「色々な人がいるよね。」と仲の良い人と会話する。
悪口を言ってはいけない。ただ色々な人がいるだけだ。色々な人がいるということを知ると幸福になれる。
また、プレゼンに於いてはみんなプレゼンターがうまくいってほしいと思っている、とあるが色々な人がいる中でみんなそう思うものだろうか。
そういう人が多いことを願いたい。それは映画を見ることに近いような気がする。いい映画であってほしいと。プレゼンテーションは一つのショーなのだ。 -
Posted by ブクログ
■TEDの十戒
内容
・十八番の披露にとどまることなかれ。
・大きな夢を語れ。あるいは人々の驚きを誘う新しい何かを示せ。もしくは初めて明かす話をしろ。
・ストーリーを語れ。
・闇に葬られたくなければ、ステージ上での売り込みは辞めるべし。会社や商品、著作の宣伝をするなかれ。資金提供も請うてはならない。
伝え方
・好奇心と情熱を惜しみなく示せ。
・良き関係づくりと最高の議論を目的として、他の話し手の発言には自由に意見を述べるべし。
・自慢話に終始するべからず。己の弱みを隠すことなかれ。成功とともに失敗を語れ。
・原稿を読むべからず。
・次の話し手の時間を奪ってはならぬ。
【内容、ストーリー構成】
■トピック選び
・聞き手にインスピレーションを与えるには、この世界に対する見方がかわるような、あるいは、何か行動を起こそうという気になるような、一つのアイデアで勝負する。
・ストーリーと事実を積み重ねて、聴衆を主体にしたトークを組み立てる。
・人には心の奥深くから生じる欲求が4つある。
「帰属の欲求」「利己の欲求」「自己実現の欲求」「未来への希望の欲求」
これらの欲求とつながることが、相手の心を動かす近道となる。
■キャッチフレーズをつくる
・アイデアを伝わりやすくするには、3~12語の印象的なキャッチフレーズをつくる。
・聞き手の行動を誘発するような、リズムの良いキャッチフレーズが望ましい。
・プレゼンでは、キャッチフレーズを最低3回は繰り返す。
■スピーチを成功させる「紹介」の秘訣
・1-2分程度の紹介文をあらかじめ用意し、MCに渡しておく。
内容は必ずコアメッセージとつながっていること
・あなたがアイデアを伝えるにふさわしい人物であることを、聴衆に理解してもらえるような紹介であること
・あなたを超人的な人物だと聴衆に思わせてはいけない。あくまでも信頼できるガイド役として紹介してもらうこと。
■スピーチの始め方
・プレオープニングは、聴衆のテンションとあなたのスピーチのトーンがあっていない場合に活用すると効果的。
・オープニングは、パーソナルストーリー(共感)、ショッキングステートメント(データでヤバさを伝える)、インパクトのある質問(なぜ〇〇はないのか?等)のいずれか一つを選ぶ。
・ポストオープニングは、スピーチにかかる時間と聴衆がスピーチから得る恩恵を、明確に約束する。
■スピーチと本論の繋ぎ
・前のセクションのキーメッセージを強調し、次のセクションではどんな恩恵を見出せるのかと、聴衆を焦らす「つなぎ」を組み入れる。
・「現状ー問題提起ー解決策」型のスピーチ構造を用いて、3部構成のメインパート「本論」を組み立てる。
・論理的な事実と感情に訴えかけるストーリーを上手に組み合わせる。
■スピーチの締め方
・スピーチが結末に向かっていることを明確に知らせる言葉を使う。
・アイデアを強く印象付けてくれる「Why なぜそうするのか」を伝える。
・聴衆に行動を起こすように求める際には、次に聴衆がとるべき簡単なステップを示し、さらに切迫感を与えると効果的。
■ストーリーを語る
・経験したことや観たものから、ストーリーを引き出す。
・「語らずに示せ」を実践すること。それには、五感にいきいきと訴えかける表現や、実際に存在しそうなキャラクター、豊富な会話を活用する。
・登場キャラクターが冒険の途中で障害物に遭遇し、それを乗り越えながら、最後には成功を手にする。そんなストーリーを語りながら、聴衆を心の旅に案内する。
【伝え方とスライドデザイン】
■スピーチを成功させる言葉の使い方
・誰かに一対一で熱心に語り掛けるようなトーンで話す。
・声の大きさや話すスピードを調節して、話し方に変化つける。
・聴衆、単数形の「あなた」で話しかける。
■スピーチにユーモアを盛り込む
・自虐的なジョークを放つ、事実を大げさに語る、権威をこき下ろす。
これらのテクニックを使って、スピーチにユーモアを盛り込む。
・ユーモアは会話の中に取り入れる
・ひとつのジョークが受けたら、さらに笑を誘いこめるフレーズを3つほど畳み込む。
こうして1分間に平均一つのジョークを織り込む。
■身体を使ったコミュニケーション
・まず両手は楽にして身体の脇におろしておく。腰から上、首から下の部分で、自然なジェスチャーをする。
・顔の表情をメッセージにシンクロさせる。
・3~5秒間ほど、聴衆の一人一人と視線を合わせよう。大きな会場であれば、聴衆をいくつかのセクションに分け、それぞれに対して1~3分間ほど視線を向ける。
■印象的なビジュアル効果
・できればスライドを使わないでプレゼンしてみる。
・スライドがどうしても必要なら、画像を主体にした文字の少ないシンプルなスライドをつくる。
・色、フォント、配置において、目立ちすぎないコントラストを意図的につけることで、キーポイントを強調する。
■恐怖心を克服しよう
・中身の濃いフィードバックが得られる環境で、最低3回はスピーチ練習をする。
・会場には早めに到着し、機器類になれ、聴衆に親しんでおく。
・聴衆はみんなあなたのプレゼンがうまくいってほしいと願っていることを、スピーチの前に思い出す。
■本を置いて話始めよう