柏木博のレビュー一覧

  • デザインの教科書
    講義の意味でのデザインを考えていく上での必読書として高校の美術の先生に教えていただきました。
    問題解決としてのデザイン、趣味や美意識としてのデザインなど、様々な観点からデザインを見ていくことができました。
  • がんから始まる生き方
    癌は今やごく普通の病気に格下げつつあるから、あんまり難しく考えなさんなという考えが80過ぎた養老先生の指摘かな。
  • がんから始まる生き方
    養老孟司氏を中心につながったがん患者と医師の3名が、それぞれの立場からがんについて各々論じ、彼らの鼎談も含めて編集された1冊。

    患者である柏木博氏からは、がんに診断されたときのかかりつけ医とのコミュニケーション不全が自身の不安が助長された、という点を自らの闘病記の中で語っている。かかりつけ医とのコ...続きを読む
  • デザインの教科書
    この本を読めば、デザインができるようになるというハウツー本の類ではない。しかし、世のデザイナーが、このタイトルに釣られてこの本を読んでくれるとすれば、この事故のような出会いは幸運と言う他ない。
    私たちが、日常で接する事物が、どのような思想の反映であり、何に影響され、どのように意図され、どんな時代的な...続きを読む
  • デザインの教科書
     工学に分類してみたが、どうか?
     教科書的にデザイン論をまとめてあった。概括的に網羅しているので、トピック別に別書にあたる必要がある。建築系の話が全体的に面白かった。一方、小さめの工業製品関係は薄い。
  • デザインの教科書
    ”デザイン”とは.
    自然の造形美から,人の生活に必要なもの,さらには必ずしも必要でないものまでを”デザイン”の視点から解説.自然美と数学の関係や,囚人がダンボールなどで作った棚,等の話が印象深い.
  • デザインの教科書
    新書なので、教科書のように体系だってはおらずエッセイ集に近いが、デザインという視座から見る”もの”の話はとても面白く読めた。
  • デザインの教科書
    どちらかといえば哲学的な本だった。連続して読む時間が取れずバラバラ読んでしまったことは残念だった。

    中でも面白かったのは
    『DESIGN FOR THE OTHER 90%』
    と言う話。少ししか書かれていなかったが心に残った。
    デザインそのものについてを考えさせる一冊でした。
  • デザインの教科書
    デザインはマーケティングから生まれるのではない。心地よさから生まれるということ。また、一方でデザインが社会の規範を生み出すこと。すべては相互的なものであること。
  • デザインの教科書
    デザインというと、何か洋服や建築など一部のアーティストの
    専門用語のように思っていた
    だけど、もっとわたしたちの身近にあるものなのだ

    「心地よく」生きていくために、デザインを選ぶ
    そして、デザインによって、わたしたちの生活は変わっていく

    時には、デザインによって文化をがらっと塗り替えることもある...続きを読む
  • デザインの教科書
    2023.08.19 デザインは生活を豊かにするもの。そこを核に色々な視点からデザインが語られている。
  • がんから始まる生き方
    がんの当事者、相談された側、治療する側の3者の随筆と対談。
    柏木さんのがん体験を中心に、実際の治療の進み方や、
    治療の在り方、人生観や死生観など、
    地に足の着いた話が続いていろいろと参考になる。
    がんは不治の病ではないが、ずっと様子を見ながら付き合っていく病。
    私が自分の乳がんを治療していた時期のこ...続きを読む
  • デザインの教科書
    ●あんまり参考にならなかった。というのも、デザインの手法といったものは解説されておらず、近代デザインがそれ以前のデザインと何が変わったのかという解説が主だったから。
  • デザインの教科書
    「デザインの教科書」とあるが、デザインの技法を学ぶための本ではない。むしろ、「デザイン」そのものの歴史や意味を紹介する、という内容だ。

    時代と共に「デザイン」が持つ意味が変化してきた事が紹介されているので、本書が指し示す「デザイン」という言葉はかなりの多様性を持っている。

    極限でまとめてしまえば...続きを読む
  • デザインの教科書
    消費から生活のためのデザインを記した本。デザインは哲学をベースとした、意味付けでありプランを創出する活動である。とイメージしました。
  • 「しきり」の文化論
    「しきりに弄ってくる」「しきりに仕切ってくる副幹事」の本ではないです。過去当本を読んでいた際、友人が横からそんなイジリ方をしてきた経験があるので要注意。内外の関係性の演出手法・思想などが盛り込んであります。行き詰まったときのネタ帳の糧として(設計としても、理論武装?としてもw)大変勉強になりました。
  • デザインの教科書
    自然からの搾取。正確な見積もり。生産物が地域に根ざすことがなくなるという状態は、近代的な産業の特徴でもある。

    p.63 デザインは、あるときから、市場の価値を生む技術として捉えられ、マーケティングと分かちがたい実践をし始めた。もちろん、本来、マーケティングとデザインは別のものである。

    とりあえず...続きを読む
  • デザインの教科書
    この本が面白いのはデザインを色々な角度から切り取って見ているところ。普通の生活をより豊かで心地よくするのもデザインの役目である一方で、シリアスな生活環境をどうにかするためにもデザインが用いられる。観念的な話というよりか、具体的な事例が多く出ているので読みやすかったです。
  • 「しきり」の文化論
    [ 内容 ]
    人間の意識、思考に大きな影響を与える「しきり」を様々な視点から読み直す。

    [ 目次 ]
    第1章 しきるということ(自己と非自己/アイデンティティ;自己と他者 ほか)
    第2章 しきられる世界(聖と俗;日常と非日常 ほか)
    第3章 生活の中のしきり(住まいのしきり(遮断)の装置
    汚れのし...続きを読む
  • 「しきり」の文化論
    しきること。
    デ・ステイルのドゥースブルフ
    要素同士の『関係性』の構成に着目し抽象絵画や機能主義デザイン、バウハウスへの影響。
    ミース・ファン・デル・ローエのユニヴァーサル・スペース
    しきりの消去、地と図の区別を無化への欲望

    日本の家屋における可動的で融通無碍なしきり。
    明治の和洋折衷、和洋両様式...続きを読む