久馬一剛のレビュー一覧

  • 土の科学 いのちを育むパワーの秘密

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    ネタバレ

    人類の爆発的な発展〜人口増〜を支えてきたのはなんといっても農業である。農業は当然のことながら土に依存し、大まかにいえばその中に含まれる窒素とリンに依存している。これらを肥料として使用することにより、食糧生産量は急増した。
    窒素に関してはアンモニアを科学的に合成する技術によって生産過剰になっている。
    しかし植物の成長に欠かせないリン酸は自然界の中で生成される速度が非常に遅いため、これを掘り尽くすことが人口増に歯止めをかけるかもしれないと著者は言う。当然そこには飢餓が起こるだろう。温暖化、放射能、有毒な化学物質、水不足、表土流出など、人類の生存を脅かす要素は数あるけれど、リン酸の枯渇という新しい要

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    2012年07月06日
  • 土の科学 いのちを育むパワーの秘密

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    土の成り立ちや役割、水田と畑の土、土壌流出・砂漠化・塩害などの問題、土壌中の生物とその役割、肥料の歴史と功罪、農政といった幅広いテーマをカバーしている。

    ・地球全体の平均で、土壌1m2あたり1日1gの炭素を二酸化炭素として排出している。
    ・無機イオンや鉱物と結びついた高分子の酸である腐植は、団粒構造が発達して保水力や通気性がよい。中央ヨーロッパからシベリア、中国北部、合衆国北部のプレイリーからカナダのステップ、アルゼンチンのパンパスなどの温帯北部に分布するチェルノゼムで見られ、すぐれた農業地帯となっている。
    ・火山から噴き出した溶岩が風化し、有機物がたまり、森林を支えるのに必要な表土ができる

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    2018年10月31日
  • 土の科学 いのちを育むパワーの秘密

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    いわなくとも、やっていることは実に巨大。


    土、土壌がどうやって生まれ、どんな特徴があり、私たちの生活に関係しているか、そして、土から見える環境問題まで、広くわかりやすく説明してくれてます。

    僕も著者の、あらゆる教育の出発点として、土、そこから育まれる動植物、そしてそれを食べていのちがあることを、土や自然の中で遊ぶことで知ってもらうこと、という考えに同じです。

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    2012年06月30日