中村啓信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古事記の原文、書き下し文、さらに現代語訳も付いている優れ物。
大学生の頃、岩波文庫で読もうとしたが、挫折した記憶がある。今回こちらの本では現代語訳があるので、一応完読に至った。
聖書にも系図の話しが長々と載っているが、古事記もそうである。奇妙な名前の羅列としか思えないところはサッと飛ばし、興味ある部分だけ読むだけでも十分ではないかと思う。
イザナギの黄泉下りの話や、天の岩屋、国譲りの話など、日本神話の有名なポイントは知っておいて損は無いだろう。
それにしても、古代の頃から渡来人がよく来ていたり、東国の方まで遠征をしたりと、盛んな交流が行われていたのだと改めて思った。 -
Posted by ブクログ
現代語訳はもちろん、本文や訓読文、解説、索引が含まれ、この一冊で非常に内容が充実しています。古典知識はなくとも読める優しい本だと私は思います。肉体的表現に驚くかもしれませんが…(笑)
古事記は誰もが知るアマテラスなどの神が出てくる創世神話です。大神というゲームも日本の創世神話を題材にしてましたね。正直、あまりに話が淡々と進むため、理由も分からず、面白さに欠けているように感じました。やはり、同じ日本と言えど全く違う文化であるため、価値観が違います。宗教が色濃く関わるこの時代に天皇が神の子孫であることは重要なのでしょう。
おススメはこの本を神話学的知見、また心理学的に読むことです。スサノヲがマ -
Posted by ブクログ
ドナルド・キーンが『日本文学史』の中で、「『古事記』では、発音が特別に重要な言葉(たとえば神の名のように、発音を誤れば神罰をうけかねない語)については、かさばるのを我慢して漢字を表音文字に用いている」と書いている。
音が文字に移りゆく中で、声の正統性が感じられるこのくだりが、なんだか好きです。
西欧の人にとっての神話ってどんな意味合いがあるんだろう、とか。
日本が受容してきた『古事記』についても調べないといけないよな、とか。
この『古事記』には思った以上に背景があって、なかなかサラリとコメントしづらい。
でも、だからこそ研究され続けていること、そこに過去の姿勢を省みる姿勢があることが、あ -
Posted by ブクログ
原文,書き下し文,現代語訳の3通りが掲載されているが,現代語訳のみを読む.
あまり知識が無いまま読んだのだが,異様な内容で驚いた.特に上中下巻のうち(ちなみに本書は全てがまとめて一冊になっています)上巻は神武天皇以前の「神々」の時代を書いているのだが,ほぼ血統についてしか書かれていない.すなわち,子どもが誰で,それが○○氏に繋がる,などである.中巻以降では,神武以降の歴代天皇にそれぞれ1章ずつ充てられているのだが,「皇后は誰々の娘の○○,子は○○,○○,御陵は○○にある」とだけ数行でまとめられている天皇も多い.そこに時々思い出したようにエピソードが無理矢理挟まれている,との感が強い.あとがきに