今日ご紹介させていただくのは北平純子さんの書かれた「人生を変える話し方の授業」という一冊。
スーリー仕立てになったこの一冊は、
上司・部下との対話や面談、人前でのスピーチなどでどのように話せば良いかが、
物語を読み進めて行くうちに徐々にわかってくるというないようになっています。
ゴルフ場につとめる
...続きを読む西川は人前での話すのが大の苦手。
身体は大きいのに声が小さく話し下手な彼は、
いつも「自身のない人」という風に周囲から見られていた。
その西川が来月から係長に昇格することになり、
週に一度部下の前でスピーチをすることになった。
部長からは「どうせ期待していないから」という言葉を投げられ、
どうしたら良いか途方に暮れる西川は、
たまたま見つけた「話し方教室」の広告を目にして通うことにした。
最初は講習内容に半信半疑だったが、
発声方法や話の組み立て方を学びながら、
講師や仲間の励ましもあって徐々に自信をつけていく。
職場でも自信を持った話し方が少しずつ出来始めた頃、
ロッカー室でお金が無くなるという事件が発生。
施設管理を行っている真面目で優しい古参社員が疑われ始める。
閉塞感が漂う職場では誰一人として前向きな発言をする者がなく、
何の証拠もないまま古参社員が疑われて行くが、、、
ストーリー自体は特に際立って面白いというわけではありませんが、
主人公が話し方を学んで行くプロセスは、
一般的なノウハウ物を読むよりも数段分かりやすくて参考になります。
特に「誰のために話すのか」ということや、
「何を相手に伝えたいのか」ということなど、
ついつい忘れがちな大切なことが、
具体的な事例とともに分かりやすくて書かれています。
私は人と話すのが好きな方ですが、
大切なことをきちんと伝えるということとは別なんだなと気づきました。
漫然と話をしているだけではダメなんですよね。
人前で話すことが最近多くなってきましたので、
この本を参考にして「伝わる話し方」を勉強しようと思います。
話すことが苦手な方はもとより、
話すことに自信がある方にこそ読んでいただきたい一冊です。