門脇健のレビュー一覧

  • 哲学入門 死ぬのは僕らだ! 私はいかに死に向き合うべきか

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    死というテーマを中心に据えた哲学エッセイ。西洋哲学の主だった思想家の何人かを一人ずつ丁寧にとりあげ、彼らの経歴なども紹介しながらその思想に迫っていく。その中で著者が考えたこと、読者に伝えたいことが、こちらにうまく伝わってくる。(特にカミュを扱った第4章にぐっときた)。その語り口の巧みさと発想のしなやかさは、著者が大学教授であるとともに真宗大谷派の住職でもあることと無縁ではないだろう。

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    2018年11月26日
  • 哲学入門 死ぬのは僕らだ! 私はいかに死に向き合うべきか

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    ネタバレ

    哲学とは死を考えること。死を考えるということは人間の生を考えることでもある。おそらくあらゆる生物の中で人間だけが死という概念を持ち、それ故に死を恐れる。人間だけが死体を自然のサイクルから切り離して弔う。人間というのは本質的に不自然な行為をおこなう存在であるのかもしれない。ソクラテス、プラトン、レヴィナス、アウグスティヌス、パスカル、ニーチェ、ヘーゲル、カミュ…哲学者たちの言葉から、死を通して人間の存在に迫った、非常にわかりやすい哲学入門。

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    2013年09月22日
  • 哲学入門 死ぬのは僕らだ! 私はいかに死に向き合うべきか

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    ネタバレ

    「いかに死に赴くか」をテーマとして、ソクラテス、プラトン、レヴィナス、アウグスティヌス、ニーチェ、カミュ、パスカル、ヘーゲルといった哲学の巨人たちの思想が、現代の歌や詩、戯曲や映画の引用を交えてわかりやすく(ときにわかりにくく)解説されている。

    個人的には、間違った非実用的な贈りもののやりとりを通じていかに愚者から賢者になったか、というエピソードと、カミュのパートが印象的だった。

    前者は、パートナーが贈りものを送る際に、夫は時計を売って妻に高価な髪留めを送り、妻は美しい髪を切って売って夫に時計の付属品を買うが、お互いにとって無駄な贈り物を送りあってしまう。
    しかし、夫婦はお互いの贈り物を通

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    2024年12月17日
  • 哲学入門 死ぬのは僕らだ! 私はいかに死に向き合うべきか

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    哲学者の残した言葉を基に、その死生観についての著者の考察をまとめたもの。哲学入門とタイトルにある通り、非常に読みやすく哲学知識のない人にも理解しやすいと思う。

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    2022年01月20日