山脇直司のレビュー一覧

  • 公共哲学からの応答 ──3・11の衝撃の後で

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    3.11の衝撃のあと、現下で起こっている公共的諸問題を市民がともに考えていくための多くの示唆が得られる。

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    2012年01月27日
  • 社会思想史を学ぶ

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    本書は、社会哲学を専門とし

    現在は、東京大学教授であるである著者が

    近代以降の社会思想史について紹介する著作です。


    著者は「近代主義の見直し」という問題意識の元に

    まず、80年代以降の思想界における混乱をコンパクトに解説。

    続いて、ヘーゲル、アダム・スミス、ダーウィンなど

    啓蒙・近代を推し進めた思想家たちを紹介し

    その「正の遺産」を振り返ると同時に、問題点も指摘します。

    その上でアドルノ、ハタミなど

    近代を見つめなおそうとした思想家や

    「西欧」「啓蒙」に立脚しない思想家たちを紹介。

    さらに、ガダマーや井筒俊彦らの成果を参照し、

    対話と相互理解を

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    2010年06月27日
  • 公共哲学とは何か

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    丸山真男の言う「タコツボ型」の日本の学問状況を、「ササラ型」に持っていこうという試み。筆者らが、その中心に据えようとしているのが「公共哲学」。このガイド本を片手に、思想の冒険をしてみたいな、という思い。

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    2009年10月04日
  • 公共哲学とは何か

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    公共哲学についての網羅性は凄かったけど、ひとつの人物に対しての掘り下げが足りないきがした。
    「あの人の主張は、こういった視点で見ると公共哲学に繋がってたんだ」
    と分かったけど、出てくる人物が多すぎてあんまり印象に残ってる人が居ない、、、

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    2024年06月23日
  • 社会思想史を学ぶ

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    なぜか積読になっていた一冊。同じく積読になっている、ちくまの「名著30」シリーズを片付けるのに合わせて読み終えた。

    まず、本書は2009年にリリースされた点を考えて読む必要がある。その10年近いズレが気になり、それほど期待しているわけでもなかった。

    だが読み始めてしばらくして、ハンチントン、ウォルフレンをばっさりと片付けたあたりで「おや?」となる。S・J・グールドの科学と道徳性の関係についての記述のあたりからはもう読むのが止まらなくなる。

    読み終えていろいろとおもうことは山ほどある。ちょっと場面転換が早い気もする。
    たとえるなら、バイク仲間に「ざっと流そうか?」と誘われてついて行ったら、

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    2018年11月22日
  • 公共哲学とは何か

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    この本が必ずしも「公共哲学」の教科書ではなく、「山脇公共哲学」が記されていることに注意したい。
    学問とは、それを構築しようというプロセス(試行)こそが学問なのだから、歴史上の様々な人物の思想・主張の各々を、「公共哲学的」であるか否かなどと批評(評価)する作業は、あまりエキサイティングには思えない。

    とはいえ本書の表す「山脇公共哲学」には、随所で共感させられた。実際、ケア・福祉、コミュニケーション、地域単位の階層性と「地域性」、官民のはざまの存在(中間集団)、市場経済と公共・・・といった概念が、概念的・抽象的にも導出されていることが印象的。

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    2014年12月19日
  • 公共哲学とは何か

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    公共哲学への入門編で、たしかにですます調てわ平易に解いているのですが、もう一度、キチンと行間を睨みながら読んだ方がよさそう・・・

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    2014年04月10日
  • 公共哲学とは何か

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    CSRのサイトで、著者である山脇直司氏の名前と、「公共哲学」なる言葉を見つけ、本書を選んで読んでみた。
    「公共」という観点からは、社会学のフィールドのイメージが濃いが、本書で指摘される通り、社会学では、「価値」や「正義」の問題は扱わないのだろう。現実社会の分析のみならず、世の中がどうあるべきかを問うには、哲学的な考察が不可欠となる。
    また、現代社会においては、国家である公(おおやけ)と、個人的な私(わたくし)の間に、どちらでもない「公共」世界が大きく開けている。経済活動の担い手である会社組織や、NPO・NGOなどである。
    これら、多様な機能をになう組織社会と、個々の現実を背負う人間を包括的に対

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    2013年09月29日
  • 公共哲学とは何か

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    初めて読んだ哲学の本。
    ソーシャルビジネスを哲学の観点からみることができ満足。
    AIESECの活動を通じて、VISIONを語る上での「哲学性」の必要を感じた
    自身の感性を肯定してくれた本書は読んでいて共感できるところが多かった。これから哲学を学び、より説得力のあるvisionを掲げ、周りを引っ張ってい行きたい。

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    2012年01月05日
  • 社会思想史を学ぶ

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    本屋さんでは色々な自己啓発本やハウツー本が並んでいますが、不透明な時代のいま、哲学や歴史が見直されていることには同感ですし、ついついこの本に手が伸びてしまったのもそんな理由からです。

    本書は、私のような社会思想の初心者にも平易に書かれており、非常に読みやすい良書です。

    近代啓蒙、リベラル思想にはじまって、かの有名なサミュエルハンティントン教授の文明の衝突、グローカル。こういった具体的なテーマから紐解いて、様々な社会思想がうまれた時代背景がつかめます。

    とっつきにくいテーマにも関わらず、非常に分かりやすくコンパクトにまとまっており、他に読んでいた本ともクロスして、より深く読んでみたい

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    2010年09月12日
  • 公共哲学とは何か

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    公共哲学の入門書としてはお勧めできる。ただし、筆者自身が「哲学」の専門家であるため、NPOなどの実践面を期待して読んだ人はガッカリするかもしれない

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    2009年10月04日
  • 公共哲学とは何か

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    リベラルな文体ながら、決して普遍主義一辺倒にならない形で公共性の在り方を描いている。「活私開公」は本書のメインテーマであり、最終的な目標でもある。これは戦前戦中の「滅私奉公」や、現代の過度の個人主義(「滅公奉私」)を否定し、全体主義でも個人主義でもない、「個人を活かして公共性を作り出す」という新しい発想である。さらに筆者は、公共性を単なる公私二元論のレベルではなく、政府の公/民の公共/私的空間 という三つの段階から論じている。そしてこの「民の公共」を、古代ギリシャの時代から現代までに至るまで、思想史的になぞっていくのが本編の前半部分であり、公共哲学についての入門書としては大変分かりやすい。
     

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    2009年10月04日
  • 公共哲学とは何か

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    英米よりの話だと思っていたが大陸系も満遍なく紹介されていた。これは15年前の本で、それから公共哲学関連の本はたくさん出ているのだが、どれくらい見どころのある話なんかな。あと言葉遣いが独特。立場の偏りも相当あると思う。

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    2019年10月31日
  • 公共哲学とは何か

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    公共哲学の日本における第一人者である著者が、公共哲学の理念と概要をわかりやすく解説している本です。

    本書の前半では、哲学や社会学、政治学といった諸学問を横断的に見渡しながら、東西の思想家たちの取り組みを公共哲学という観点からまとめています。また後半では、政治、経済、社会、科学技術、教育、宗教といった諸分野において公共哲学の理念がどのように追及されるべきなのかという問題が論じられ、さらにグローバル時代においてローカルな立場とグローバルな立場の相克を乗り越える「グローカル」な立場を確立するという目標が語られています。

    公共哲学のマニフェストといった感じの内容で、一つひとつのテーマに関してちょっ

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    2017年11月30日
  • 社会思想史を学ぶ

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    本当に軽い書物。
    これでもかというくらいの人数の学者を盛り込みながら、近代後の社会思想の見取り図を示してくれる。最後の参考文献の量は圧巻である。この薄さであの量の思想を紹介するのだから、一人一人の記述は本当にごくあっさりしている。
    これから入学する大学一年生などに勧めたい。

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    2013年02月09日
  • 社会思想史を学ぶ

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    社会思想についての入門としては非常にいいと思いますが、これもある程度予備知識がないとついていけない部分がある。
    新書なので、紙数に限りがあるためかなり駆け足。
    わかりやすく書こうとしているのだろうが、思想史に詳しくない私などは、何度も読み返してしまった。

    また、歴史的事実と、思想の発達を力説しながらも、間違った歴史認識が随所にみられたため、偏ったイデオロギーを基に書かれているのが残念。
    もっと客観的な視点で書いて欲しかった。

    近代の思想をコンパクトにまとめているため、思想史の入門編としては評価できるかなといった感じ。

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    2012年01月17日
  • 社会思想史を学ぶ

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    現代社会を捉え、未来社会を構想するための社会思想史という学問。欧米中心的な進歩史観からの脱却を目指し、多元的な社会を生きていくための社会思想を探る。
    あまりにさらさらとした語り口調なので、引っかかりにくいかなあと思いつつ、扱っている主題からするとこのくらいの距離がちょうど良いのだと思います。

    本書で紹介されている社会思想について、印象に残ったものを。

    ・集団的権利と集団に属する個人の基本権を共に保障する政策によって、文化の多様性と文化横断的価値(人権)の両立を目指す、多文化主義。これを唱えるキムリッカは、1948年の世界人権宣言を人権革命とし、その延長上に多文化主義を捉えている。
    このキム

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    2011年11月25日
  • 公共哲学とは何か

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    公共哲学の概観を与えてくれる入門書。
    思想の発達した経緯が多くを占めていて、主張の部分はあまり厚みがない。
    新書という制限のためだろうが、もう少し欲しかった。
    これから公共性の概念を学ぶ人や、そういった活動を実践する人の立ち位置を確認する役割といった印象。
    個人的には、実際に活動する人たちにはこういった理念の下に活動してほしい。こんなこと言う前に自分もやるべきですね。自戒。

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    2011年01月17日
  • 公共哲学とは何か

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    [ 内容 ]
    人びとの間に広まるシニシズムや無力感、モラルなき政治家や経済人、やたらと軍事力を行使したがる大国―こうした大小さまざまの事態に直面して、いま「公共性」の回復が切実に希求されている。
    だがそれは、個人を犠牲にして国家に尽くした滅私奉公の時代に逆戻りすることなく、実現可能なものだろうか?
    本書は、「個人を活かしつつ公共性を開花させる道筋」を根源から問う公共哲学の世界に読者をいざなう試みである。
    近年とみに注目を集める「知の実践」への入門書決定版。
    滅私奉公の世に逆戻りすることなく私たちの社会に公共性を取り戻すことは可能か?
    個人を活かしながら公共性を開花させる道筋を根源から問う知の実

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    2014年10月27日
  • 公共哲学とは何か

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    最近流行の公共哲学の全体像を掴むのに便利な入門書。しかし全体として、いわゆる政治哲学や社会哲学に偏っている感は否めない。

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    2009年10月04日