千住淳のレビュー一覧

  • 社会脳とは何か

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    ダーウィンを序章に「進化」は「優れている」と同じものではないと強調し、自身の社会脳研究への道程を振り返り、自閉症児や赤ちゃんの研究を通して社会脳の仕組みを少しずつ解き明かす。研究の背景なども合わせて描かれているところも含め、とても興味深く読めた。

    やや自閉症に近い人が少なくないソフトウェアエンジニアはメールでのコミュニケーションを好む、これは文章の場合、声の抑揚や素振りを読まなくても済むことに安心感を覚えているのだろうか、興味深い考察を本書の終章から次に引用します。
    『多くの人は、何も言われなくても、相手の素振りからその人の気持ちを自然と推理したり、察したりしているわけです。自閉症成人の場合

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    2013年10月20日
  • 社会脳とは何か

    Posted by ブクログ

    自閉症を対象とした研究で有名な著者が社会脳に関して解説した本です。実験心理学的手法と脳科学を駆使して、脳の発達や自閉症を通して、社会脳に関して解説しています。本人の研究者としての履歴のように、今までの研究を進めてきたいきさつが書かれており、今後研究者として身を立てて行こうと思っている学生などにも参考になると思います。意思表示ができない赤ちゃんを対象とした研究手法は、認知症のような疾患においても役立ちそうに思いました。
    『自閉症は定型発達の鏡である、自閉症者でない人々は定型発達症候群という障害を持っている、定型発達症候群とは、「他人の気持ちにこだわり、読心術ができているかのような妄想を持つ」「正

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    2013年08月21日
  • 社会脳とは何か

    Posted by ブクログ

    社会脳とは何かを知る本というよりは、筆者が、いかに博士号をとって留学して研究をしているか、という、著者の人生について詳しくわかる本です。紹介されている研究も、著者が関わっているものばかりで、タイトルと違い、社会脳研究の全体像やその展望がわかる本というわけではまったくないです。
    面白いと思う研究がなかったわけではないのですが、自分が知りたいと思っていたこととはかなり違いました。エッセイ風の文章も、少々冗長です。また、せめて引用文献一覧はつけてほしかったです。

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    2021年09月25日