C・デイリー・キングのレビュー一覧

  • タラント氏の事件簿[完全版]
    「クイーンの定員」に選ばれた連作短編集(邦訳は単行本が新樹社から刊行)に未収録短編4編を加えた完全版。
    翻訳が良いのもあると思いますが、各キャラが立っているので面白く読めました。それだけに、『最後の取引』では心を揺さぶられました。
  • タラント氏の事件簿[完全版]
    謎の紳士タラント氏が怪奇な事件を解決する連作短編集。以前に新樹社から出た本には収録されていなかった四編も加えた完全版である。
    以前読んだときは不可能犯罪を快刀乱麻を断つごとく解決するかっこいい話という印象だったが、いま読むと「第四の拷問」とかけっこう笑える話も多かった。そして「最後の取引」で「はあっ...続きを読む
  • 間に合わせの埋葬
    ABC三部作のラスト。
    ニューヨークの富豪の元に届いた幼児誘拐予告事件を未然に防ぐため、ロード警視はバミューダ行きの船に乗り込む!
    これまでになくミステリ要素が少なく、前半はロードのバミューダ旅行記みたいな感じ。
    ポンズ博士の出番も少ないし全体としてはいまいちだったが、バミューダの地域性や独特の法律...続きを読む
  • タラント氏の事件簿[完全版]
    密室からの消失、呪い、幽霊、猟奇殺人、怪奇現象、安楽椅子探偵……。
    数話は神秘主義に走りすぎな嫌いもありますが、怪奇趣味と不可能犯罪の二本柱が印象的な短編集です。

    かなり一作一作のクオリティは高いし満足できる短編集だったんですが、反面、途中途中に覗いたガチな呪いとかアクシンデンタル過ぎるトリックが...続きを読む
  • タラント氏の事件簿[完全版]
    2000年に新樹社から出ていた単行本に四編を追加収録した「完全版」。
    毎話、提示される謎も魅力的なんですがそれを鮮やかに解決してみせる謎の紳士タラントが所謂「話を聞いた時点で何でもお見通しですよ系」なので、私の中ではブラウン神父と近い印象でかっこいい。それ故、シリーズの最終話である「最後の取引」で説...続きを読む