妙木浩之のレビュー一覧

  • フロイト入門

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    フロイトの人生を抜きにして精神分析は語れない、という言葉どおり、フロイト入門であり、精神分析入門である。
    精神分析は文脈の科学だと著者は言うが、確かにこの本は、フロイトそのひとの生い立ち、精神分析の創造過程におけるいくつかの文脈が交錯している。
    それらの文脈は、父との関係、子との関係、患者との関係に整理できるが、この整理じたい、オイディプスが孕む矛盾そのものである。
    精神分析はそもそも矛盾を孕むものなのだということが良く理解できる。
    エビデンスベースドを重視する認知行動療法と、この文脈の科学は対照的、というか、そもそも発想がまったく違うということがよくわかる。
    また、文脈の違いという点では、アドラー心理学、ユング心理学とも異なるのも納得できる。
    これは、フロイト、アドラー、ユングだけに当てはまることではなく、エリスやベック、あるいはミルトン・エリクソン、ロジャーズ、さらに、河合隼雄、北山修にも当てはまることだと思う。
    ついでにこの本にある、アドラーとフロイトとの対照表は、非常に思想の違いが明快。
    ただ、おしゃべり療法としての精神分析に、今日のカウンセリングの実際問題が包括されていると言えると思う。
    この点でも、この本からの示唆は多い。

    20年前の出版であるが、あらためて、カウンセリング、心理療法の原点を指し示す貴重な本。

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    2020年07月14日
  • 大人のための精神分析入門

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    文字通り、精神分析の入門書。

    2010年でDSM-Ⅳの頃なので多少古さを感じる記述があるものの、勉強になった。

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    2019年11月30日
  • 大人のための精神分析入門

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    精神分析というのはもちろん一つの学問ではあるのですが、部外者から見るとどこか秘教的なものがあるように感じられます。著者は、フロイトを中心とする精神分析特有の考え方を、生物の進化や人間の行動の社会的意味などの議論へと「開いて」いくことで、精神分析を部外者にも近づきやすいものにしようと努めています。

    また、精神分析はトータルな観点から人間の心理をあつかうという理解に基づいて、抗精神病薬や抗鬱剤といったドラッグ・サイエンスにまつわる問題点も指摘しています。

    フロイトの入門書などを読んでみても、「どうもしっくりこない」「どこか胡散臭い」と感じてしまい、精神分析の世界に入っていくことができないでいる読者にとっては、少し違った方向から精神分析にアプローチすることを可能にするという意味で、有益なのではないかと思います。

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    2017年12月23日
  • 大人のための精神分析入門

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    新書ということで軽いタッチで書かれたものなのかと思いきや、全然そんなことはなく、むしろしっかりとした内容のものになっていた。精神分析家と言われる人たちが、分析すべき相手の心を扱う人たちなのかと思っていたが、むしろ自分の心を分析され現状を知った上で客観的な判断をくだせるということは驚きであった。言葉、表情、行動など、どれもこれも単一なようでどこかでしっかりとつながっている。本人が自覚しているものもあれば、そうでないものもあり、それを冷静かつ適切に見抜けるようになるには、本当に骨が折れることのように思えてならない。人は人であるとともに、それと同じくらい動物的でもある。まだまだ自分も相手も未知数なことの方が多いのだが、ふとした時に何か気の利いたことでもぼそっと言えたら、それで円満な環境を作っていけるような気がしている。

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    2011年05月01日
  • 大人のための精神分析入門

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    ネタバレ

    ①セックスを楽しみましょう。②葛藤に目を向けましょう。③意図してうそをつく必要はありませんが、「うそ」ばかりの世界を容認し、だからこそ誠実さを大切にしましょう。④落ち込む
    こともあります。⑤病気は大切な経験です。…大人になるということが、そんなに簡単ではないことを様々な文献を引き合いに出して紹介してくれる良書だと思う。人間関係はもちろん、自分自身の中にある葛藤、不条理、不安…等に対して何らかのアドバイスを得ることができると思う。

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    2011年04月01日
  • フロイト入門

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    1900年に出版された『夢判断』はその後の30年間に8回改版された。フロイトの過剰ともいえる思考の執念に圧倒される。いかに独立した「作品」であっても、やはり作者とのつながりに興味がいくが、とりわけ精神分析にとってその誕生や成長過程をたどることの重要性は言うをまたないだろう。精神分析は文脈の科学である、と。あなたはなぜフロイトを読むのか? なぜ私はここにレビューを書き込んでいるのか?

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    2011年12月23日
  • フロイト入門

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    精神分析100年。―1900年ウィーンの小さな出版社から刊行された『夢判断』という謹か数百部の書物が世紀を超えて大きな影響を与えつづけることを誰が予想しえただろう。エディプス・コンプレックスの発見と夢の分析を通した無意識世界への限りない探究。フロイトが開花させた精神分析は、複雑な家族構成や葛藤に彩られた彼の生涯と思索の軌跡を映しだす鏡でもあった。近年暴かれつつある新たな史実やスキャンダルの意味を検証しながら、現代に甦る新しいフロイト像を描きだす、気鋭の精神分析学者による清新な入門書。

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    2011年09月22日
  • 大人のための精神分析入門

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    てっきり、精神分析方法のイロハみたいなものかと期待しましたが、どちらかというと心理学を学ぶ学生向けの精神分析とはなんぞや?という感じで、過去の学者の理論などを説いているケースが多いです。
    その中でも「セックス」に関するところは妙に頷けることが多く、人類の謎に一歩だけ近づけたような気がします。

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    2011年04月09日
  • フロイト入門

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    フロイトの思想、考えや解釈の仕方についての入門書かと思っていたのだが、本当に「フロイトの入門書」だったなあ。フロイトがどう生き、どの過程で思想を導きだしたか。あの論文の背景にフロイトのどんな経験があったのか。
    読む前の予想とは違ったけど、なかなかこれはこれで学べるものはあります。著者も作中で言っていることだが思想をしっかり理解し、どの考えが自分は受け入れられて何が受け入れられないのかを知るためには、フロイトの人生を知っておくことは大切だろうなあと思う。面白い本ではあった。

    でも、あくまでフロイトの伝記に近いもので、精神分析のなんたるかは大して扱われていないですね。多少なりとも知識がある人向け、フロイトの思想を全く知らないという人には先に別の精神分析の書籍を先に読むことをお勧めします

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    2010年11月20日
  • フロイト入門

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    [ 内容 ]
    精神分析100年。
    ―1900年ウィーンの小さな出版社から刊行された『夢判断』という謹か数百部の書物が世紀を超えて大きな影響を与えつづけることを誰が予想しえただろう。
    エディプス・コンプレックスの発見と夢の分析を通した無意識世界への限りない探究。
    フロイトが開花させた精神分析は、複雑な家族構成や葛藤に彩られた彼の生涯と思索の軌跡を映しだす鏡でもあった。
    近年暴かれつつある新たな史実やスキャンダルの意味を検証しながら、現代に甦る新しいフロイト像を描きだす、気鋭の精神分析学者による清新な入門書。

    [ 目次 ]
    第1章 ユダヤ人としてのフロイト
    第2章 科学者としての人生
    第3章 催眠という謎
    第4章 患者から学ぶ
    第5章 夢の分析
    第6章 オイディプスの運命

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2014年10月30日
  • フロイト入門

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    フロイトの生涯について書かれてる。フロイトがユダヤ人だってことを初めて知った。大学まで優秀な成績だったのに、卒業資格を何年もとれなかったって理不尽だなぁと思った。図が多いとこがいいかな。哲学っていうよりフロイトって医学に近いと、これを読んで改めて思った。

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    2009年10月04日