フィフィのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
もともとフィフィさんが好きで、彼女のTwitterをきっかけに読もうと思った本書。
日本での生活が長いフィフィさんが書いたからこそ、非常に読みやすくて分かりやすく、イスラム入門としてぴったりの書籍だと思う。
実際にイスラム教徒と交流したわけでもないのに、メディアの影響で「イスラム怖い」という漠然としたイメージだけで決めつける人が未だにいるので、ぜひ知るきっかけとなればと思う。
生活の知恵的な教えも多いので、非イスラム教徒にとっても一読価値がある。
一つ気になったのはムスリムと接するときの注意点について。
「地域的な習慣がイスラムと混同されていることも多い」と、途中実例を挙げて書かれている部 -
Posted by ブクログ
著者の故郷エジプトでの「アラブの春」は、リアルタイムでニュースで見ていたが、民主化運動としか知らなかったので、今回エジプト人である著者の視点からの詳しい解説はとても勉強になった。
革命前のエジプトと今の日本が重なる部分があるとのことショックだったけど納得してしまう。明らかに非合理で国の未来ためになってないのに、見て見ぬふりをされている慣習や制度がたくさんある。
在日外国人という立場でリスクを負って日本のためにそれらの社会の矛盾を発言されていてすごい覚悟だなと思った。本来は日本人ひとりひとりが意見していくべきなのに、どこか人任せな態度があるとの指摘がされている。耳が痛い。
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Posted by ブクログ
イスラム紹介の本から勢いで読んだ本。
外国人の立場から率直に見た日本のこと、基本納得することしかなかったです。「おかしいことをおかしいと言えない」、外国人の立場から言うと説得力が凄い。外国人への生活保護とか、参政権とか、何で???って思うもんなぁ。みんながおかしいと思っていても、声をあげないから変わらないことって、日本ではいっぱいあるんだろうなぁ。
そしてやっぱり、先に読んだ本に引き続いて、やはり日本のマスコミは相当にアメリカナイズされているんだろうなぁと改めて。これからもテレビの報道は穿ってみるくらいの方がちょうどいいのかもね。エジプトの話は特に興味深かったです。エジプト再訪したいなと増々! -
Posted by ブクログ
色々考えさせられた。耳が痛い。
自分の無知はもうほんと恥ずかしい限りで。。。
日本も娯楽に溺れさせられているよね。
たまに思い込みで突っ走る印象もあったが、
基本的には根拠を持った正論だと感じた。
私もそう思うって部分もしばしば。
会社をクビになったときの話はいろいろ説明が抜け落ちすぎてて、
感情しか見えなくてよくわからなかったけど。
発言の重み、責任を認識しながらここまで発言できるのがすごい。
すごいとか言ってないで行動しろよって話ですよね…orz
とりあえず日本を知り、世界を知り、自分を知り、
周りを見る余裕を持つところから始めなければですが…
下手なここが変だよ日本人的な番組見るより -
Posted by ブクログ
昔、「アイチテル!」というテレビ番組でフィフィを見るのが楽しみだった。ファラオの申し子というニックネームをつけられた彼女の発言が好きだった。スカッとする思いがした。そのときはまだ中学生くらいだっただろうか。深夜番組を好んで見ていたような年齢だったと思う。
正しさでもっておかしさを断罪するのはどうなのかなあとまたいつものようにどちらともいえないような感想を書いてしまう。「こうである」という意見を言うことは自分の立場を決めることになってしまい責任が生じる。だからなんとなくどっちつかずの私のような日本人が多いんだろうと思う。そういうことを言うよりも自分の家庭や趣味のほうが大切で、それが損なわれないか -
Posted by ブクログ
アラブとは「アラビア語」で話す人や地域のことで、それ以外の言語を話す国はイスラム教が国教であってもアラブではない、というのは中東に造詣の深い人から聞いていたので知っていた。
イスラム教徒の人を「ムスリム」と呼ぶことは知っていたが、これは男性のことで女性は「ムスリマ」と呼ぶ。
こんな基本的なことから知らず、なんとなくのイメージしかなかったのだな、と改めて思う。
イスラムというとどうしても中東のイメージが強いが、実はアジアやアフリカにも多いのだそうだ。
言われてみれば最近東京でもヒジャブをかぶったアジア系の女性を普通に見かけるようになった。
アフリカはキリスト教のイメージが強かったが、人口の多い