令和元年夏休みの部屋の片づけをしていて発掘しました、GW明け頃に読み終わっていた本です。中小企業の社長さんや、起業する人には大事な情報のように思います。
私は起業する予定はありませんが、個人事業主として定年後は過ごす可能性もありますので、このような知識の一部は使えるかもしれないと思いました。
以
...続きを読む下は気になったポイントです。
・売上を増やす、よりも「お金を集める」が先である、世の節税策はそれを止めてしまう。その意味は、1)節税が貴重な会社の現金をむしばむ、現金は増えないどころか減っている、2)銀行からお金を借りにくくなる(p21)
・2017年に生命保険の予定利率が引き下げられたころにより、解約返戻率が大きく下がった、条件によっては80%を下回る(p29)
・1000万円の利益に対する法人税は338万円、これを100万円減らすには、540万円を払わないと法人税は減らない。法人税100万円を納めないために、540万円のキャッシュアウトが生じる(p32)
・借入総額の1%程度の法人税を払うくらいの利益を出すことを推奨している、5000万円のかりいれがあるなら50万円の法人税、200万円の経常利益(p37)お金を「足りなくなるから借りる」ではなく、「お金のことで悩まなくていいために借りる」と考え方を変える(p74)
・利益が出ている分は、役員報酬よりも会社に残した方が有利になる、所得税率と法人税率は2012年を境に逆転している(p44、48)2020年からは高所得者に対する給与所得控除(850万円で195万円が上限)がさらに減縮されることが検討されており、一番お得なのは法人税である(p51)
・銀行借り入れに関する勘違い、実際は、1)1行に絞ると味方になってくれるのではなく、その銀行に切られたら終わり、2)借入残高が多い方が良い、3)保証協会抜きの融資も可能、4)借入を半分にすれば金利は上がる、5)融資している相手が客である(p89)
・無借金経営が理想である前提条件は、手元資金が月商の3か月分確保できていること(p97)
・事業を継続するか中止するかの判断は、粗利(売上-直接原価)で固定費を賄えるか、である(p218)
・節税をやめて手元資金を厚くする手順、1)手元資金を、保険・役員報酬にせずに貯める(会社に残す)、2)法人税を払い銀行の評価を上げて融資を受ける、3)銀行と交渉して有利な条件を引き出す(p226)
・中小企業経営強化税制は、融資を受けて手元資金を減らさずに大きな節税ができるもの(p239)
2019年8月15日作成