寺井広樹のレビュー一覧
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怪奇漫画家・日野日出志の傑作選。
血や異形の表現に、まず、ぎょっとさせられるけど、『藏六の奇病』や『水の中』などの作品は、突き詰めたおどろおどろしさの中に、底から滲み出るような美しさがあって、淡々とした語り口には不思議に上品さすら感じられた。
長編『地獄変』は満州で産まれたという作者の現実の過去と...続きを読むPosted by ブクログ -
とても感動しました。その名の通りの本で、いつ「ありがとう」が言えなくなるか分からない、家族がいるのは当たり前の事じゃないんだと改めて実感し、日頃から感謝の言葉を口にしていこうと思いました。Posted by ブクログ
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ふるさと銚子を走る赤字ローカル鉄道・銚子電鉄。著者と銚電のつながりは、2016年に「全米感涙協会」が外川駅=ありがとう駅というネーミングライツの駅を認定したことに始まった。U工務店の経営者が銚電の経営をガタガタにしてしまい、存続の危機が常態化してしまった。そんな鉄道会社を熱意とユーモアで必死に支えて...続きを読むPosted by ブクログ
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銚子電鉄は、路線延長6.4kmで乗車時間19分のローカル鉄道。経営が非常に苦しくて、いつ経営破綻してもおかしくない会社というイメージがある。鉄道会社なのに自転車操業と揶揄されたりもする。帝国データバンクには「米菓製造」で登録されているという。ようは「せんべい屋」だ。ぬれ煎餅やまずい棒は食べたことは...続きを読むPosted by ブクログ
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「おに」と名づけられたことから、ユニークな話かなと思えば、実は考えさせられる話。いじめや人間関係、自分について悩んだり、不安になったりする人、こんな思いをしている人、実は多いんじゃないかな。本気で、誰かのために伝えようと書かれた絵本。必読です。Posted by ブクログ
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すごいなぁ!
とにかく廃線だけは避けようとした結果
物販のほうが鉄道業より売り上げ良いんだ〜。
でも、それで地域の足が守れるなら。
第三者が取材したルポじゃなく
どっぷり当事者の書いたノンフィクションだから
熱い想いが乗っかってますね。
テツ本だけど、ビジネス書でもあるかな。
絶対「そのまま」は真...続きを読むPosted by ブクログ -
映画化されるそうです。倒産寸前の電鉄会社がやらせの幽霊電車企画のはずが本物が現れてすったもんだの大騒ぎというホラーコメディ。荒唐無稽な話しですがテンポよくキャラよく小説というより、1つのお話しとして楽しめました。Posted by ブクログ
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ひっくり返すだけといわれてもそれほど簡単ではないと思うけれども、自分にもひっくり返すだけで何かおもしろいことを思いつきことができるでしょうか…。つい最近、ちょうど日経新聞にこの人の企画の記事が紹介されていた、なんというタイミングなのだろうと思ってしまった。Posted by ブクログ
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シーンとしては活き活きしているページが多く、また、個々の絵は素晴らしいのに、物語の体をなしていないのが残念。あとがきにあるメッセージと異なり、結局、主人公の角が取れたことに象徴されるように、本人が変わることが大事という主張になってしまっている。Posted by ブクログ