盛山和夫のレビュー一覧

  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    ・日本経済の四重苦「デフレ不況問題」「財政難問題」「国の債務残高問題」「少子化問題」
    ・日本経済を復興していくために…プライマリーバランスの悪化を覚悟し国債増発、財政支出を行い一定の成長軌道確立→成長の妨げにならないタイミングと範囲で増税→国債発行を減らしていく

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    2018年11月04日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    真っ当なことを提言していると思う。やはり問題は、こう言ったマトモな提言が世の中で理解されないこと。これは、TV.新聞を中心としたメディアの責任が非常に大きいと思う。

    特に、国債発行に対する無理解?は、TVに負うところが大きいのではないだろうか。今のメディアは煽るだけ煽って何も提言してない。いたずらに国民を不安に陥れているだけのように感じる。

    そもそも、今の国民が、貯金の一部を消費に回せばかなりの問題が好転するのではないだろうか。その責任の一部は、マスメディアにも有ると思う。

    筆者が繰り返し主張しているように、少子化に一定の歯止めをかけ、高齢化に伴う社会保証制度を確立し、教育と科学技術の国

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    2017年03月10日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    社会学者による本であるが、社会学のみならず、経済学の視点も踏まえて、社会保障の財源をどのようにまかなうか、増税はどのタイミングで行うかを考察した良書。ベスト候補。

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    2012年04月14日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    絡みあう四重苦=財政難、デフレ、累積債務問題、少子化
    無駄削減だけでは経済成長はしない=何に使うかが問題
    失われた20年の犯人はプラザ合意以降の円高
    潜在成長率とは後付の理論
    規制緩和は需要が伸びることによって活力源となる=携帯電話とタクシー業界
    国債の日銀引受と市中引受の効果の違い
    小さな政府は誤り=社会保障などの分野は大きな政府が必要
    生産性の向上は投資から生まれる
    政府の投資によって民間の需要が喚起されないとケインズ政策は生きない
    まずはデフレからの脱却=そのためには国債の増発=一時的な財政赤字が必要

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    2011年12月07日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    学者、行政、政治家、アナリスト、マスコミ、評論家らが、日本のクアドリレンマ 四重苦 に対する解を出せずに経済論戦を繰り広げている。円高とデフレ、財政難、債務残高問題、少子化についての巷の議論を総括。筆者の解は竹中平蔵氏のそれに似る。
    本書の考察は、これまで私が読んできた巷の経済論の分析、総括ともなっていた。とても納得感があり、かなり真実に迫ってきているのではないかと感じる。

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    2011年10月09日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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     「行政改革の遅れが、日本経済の弱さの原因のひとつである」という“常識”が、我々の政治や経済を眺める上での潜在意識の中に刷り込まれているように思う。この本はその行政改革の必要性を否定している。
     次に、「失われた20年」の犯人探し。これまでに経済学者が述べている要因を並べてくれているので、これだけでも頭の整理になる。
    その後に浮かび上がってくる真犯人の姿。“そうだったのか!”と言手を打つ感じ。

    全体として、デフレを支える構造を俯瞰することが出来る、いい本だと思います。

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    2011年10月06日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    のっけから暗くて沈んでしまう感じの本です。

    筆者いわく、

    日本経済は脱出不能の四重苦の中にある。
    【デフレ。財政難。膨大な債務残高。少子化。】

    どれか1つに対応する策を立てると、他の1つが悪化するという、同時解決不可能状態。

    デフレから脱却するには需要の拡大が必要。
    ⇒需要の拡大には減税や政府支出を直接増やすことが必要。
    ⇒だが、そのためのお金はない。
    ⇒借金をするにも国債はすでに膨大な金額だ。
    ⇒政府の歳出を切り詰めたとしてもそれはその分需要の減少となる。
    ⇒増税すると消費を控えさせてしまう。
    ⇒少子化による人口減少は需要そのものを減少させる。
    ⇒それは避けたいが、出産と育児の充実に

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    2011年08月13日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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     本書は社会学者による経済書とのことだが、日本経済の混迷をわかりやすく解き明かしているように思え、高く評価できると感じた。
     「失われた20年」ともいわれる日本経済の現状については多くの経済学者が著書のなかでそれぞれがそれぞれの主張を行っており、まさに百花繚乱の状況のように思える。そのなかでも本書の主張は、うなづける箇所が多いと感じた。
     「日本が抱える四重苦」では、(a)デフレ不況問題、(b)財政難問題、(c)国の債務残高問題、(d)少子化問題を取り上げ、この4つの問題を「この4つの課題を同時に解決したいのだが、ひとつの課題を解決しようとすると他の課題の状況が悪化してしまう」とし、「クァドリ

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    2012年04月06日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    問題提起の仕方、問題の分析・整理の仕方、分かりやすい解説の仕方、どれをとっても素晴らしいし、マクロ経済という一般的には退屈な分野の話をとても面白く語ってくれている。

    ただ、まとめの部分がいただけない。
    日本経済が陥っている四重苦、デフレ不況・財政難・国の債務残高問題・少子化問題に対する処方箋を提示する部分なのであるが、結局、一時的に国債発行額を増やして景気を刺激し、税収を増やす。また、景気が回復した時点で消費税を含む増税をする。これらを工程表としてあらかじめまとめておき、提示した上で実行する。かいつまんで言えばそんな内容だと理解した。
    そのこと自体は目新しいアイデアではない、例えば亀井静香で

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    2011年11月29日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    アベノミクスそのものである。著者の提言と実際の政策がリンクしているのかどうか知らないが、5年と言う時間がその主張が全くのフィクションであったことを証明してしまった。円は徐々に高くなって元の木阿弥、日銀による国債買い入れも銀行の当座預金に現金を積み上げただけだ。
    過去最高の企業業績も円高で簡単に吹き飛んだ。失われた20年の原因が円高にあったとの認識は間違いないだろう。ただ為替レートは意図したようには動かせないのだ。
    未曾有の量的緩和も著者が言うように本当に害がないのなら良いのだが、『大したことではない』と言う認識のインフレが起こった時の我が身への影響を考えると恐ろしくなる。いずれにせよ著者の主張

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    2016年11月11日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    現在、日本がおかれている状況が厳しいことは誰の目から見ても明らか。
    しかも、何かの対策をしようとすれば、他に不都合が生じる四重苦の状態で、何から手を付けるべきか特効薬が見いだせない状況です。

    そのような課題に対し、増税や将来への投資などを恐れずに行って行こうという提言の書です。
    今の状況では、難しい面も多々ありますが、いずれにしても思い切った手法により、打開策を考えるしかありません。
    再度政権交代をした中で、今後に期待したいものです。


    日本経済を取り巻く問題の構造の四重苦(クァドリレンマ)
    ①デフレ不況問題②財政難問題③国の債務残高問題④少子化問題

    政府支出が「ムダ」だと見なされる観点

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    2013年01月03日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    盛山和夫氏は、理論だけやっていたり、理論も知らずに数値を弄るだけの社会学者じゃないので、信頼感があります。ただ、新書だけに詳細な議論が省かれているような気がして、少々?な部分もあることも確か。

    例えば、増税について、累進課税の議論がびっくりするくらいお座なりで、かつ継ぎ接ぎだらけの歪な税制度には全く触れられていない。そんなにあっさり消費税の税率アップでいいのかって気がしますがね。

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    2012年03月16日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    国債増発によるデフレ解消後、増税によって少子化対策や社会福祉の充実といった未来への投資を行うことで経済成長が望めるであろうという主張。

    最近「経済成長は必要か否か」という問題が取り扱われることが多いように感じる。この本でも名目GDPなど指標を用いて触れているが、経済全体のパイの拡大によって本当に私たちは幸せになれるのだろうか。
    本書で示されている中長期ビジョンについても、考える余地はまだまだある。

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    2012年02月06日
  • 経済成長は不可能なのか 少子化と財政難を克服する条件

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    いろんな人の理論などを分析。ほとんど反論というか批判に近いか。

    じゃあ自分はどうなん?
    と思ったら、私は経済学者ではなく、社会学者だからと逃げるところも・・・

    最期の章でようやく自分の考えを展開。

    まず増税ではなく、国債発行でデフレを乗り切る。
    それから増税を。

    何ら目新しいことはなかった・・・

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    2011年09月28日