依田高典のレビュー一覧

  • 「ココロ」の経済学 ──行動経済学から読み解く人間のふしぎ
    著者の依田高典さんはその昔『ブロードバンド・エコノミクス』(2007年)を書かれていて、ブロードバンド市場の競争環境と政策についてアンケートをベースとした統計的な手法を使って分析していた。当時、FMC (Fixed Mobile Convergence)やIP電話の仕事をしていたので、何かヒントが得...続きを読む
  • 「ココロ」の経済学 ──行動経済学から読み解く人間のふしぎ
    本書は経済学の歴史を分かり易くひも解いていて、最新の経済学の方向性も示している良書。単純な行動経済学の解説本ではなく、経済学全体をマクロに捉えるには非常に分かり易い本であった。
    ・本書は平易な言葉で中身のレベルは落とさずに、通常の行動経済学より広いテーマを扱っている。
    ・古典経済学では人間は自分の利...続きを読む
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    合理的で完全な選択をしない人間を経済学的に研究する行動経済学。
    前から興味があり関連する本を何冊か読んだことがあるが、この本が1番わかりやすかった。

    あくまで行動経済学とはの部分であるが、どういうものでどのような研究なのか、この1冊で行動経済学に魅了されてしまった。
    本文内に、さまざまな数式が出て...続きを読む
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    合理的判断から乖離する人間の行動心理について、諸説を数多く紹介しています。けれども、殆どは数式で表しているので、あまり実感が得られませんでした。数式を見て理解できるように、数学を再学習してから再読したい、と強く思いました。
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    しばしば語られがちな「ホモ・エコノミクス」の批判本である。
    「思い込み」「確率より感情」「衝動買い」「記録より記憶」など、人間の非合理的・非経済的感情を分析する、という書籍である。

    政府の行う経済政策は、しばしば思ったような効果を上げない。その原因は、「複雑なものを単純に捉えようとする」という...続きを読む
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    タバコ嫌いなひとは興味と理解を得やすいと思う。なぜかこの本によってタバコ税は上げるべきだとますます感じてしまう(笑)終盤はよく耳にする囚人のジレンマ等々。
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    現実の人間は古典経済学で想定する「ホモ・エコノミクス」ではなく、一見非合理的な行動をとる。その事実に対する今日の「行動経済学」等のアプローチを説明する。一部数式もあるが特に理解できない、という程ではなく、バランスの良い入門書と感じる。
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    丁寧な内容。友野氏のものより若干取っ付きにくい印象は受ける。それでも行動経済学がいかに学際的な質を持つかが感じられる。
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    『行動経済学』/中公新書/★★★★☆/経済的合理人を前提とする古典派経済学の批判から生れた行動経済学とはどのような学問なのか?行動経済学での物の捉え方がよくわかると思う。個人的には喫煙行為を行動経済学で捉えたときに普通の経済学とどのように異なるのかが面白かった。数式も出てきますが、例示として簡単な例...続きを読む
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    系統だった説明で分かりやすく、人間が合理的ではないことを教えてくれた本。でも最後はやっぱり脳なのね。
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    専攻分野上、数式に興味があるので読んでみた。人間の心理からくる行動を経済学の観点から数値化し、分かりやすく説明している。経済学を専攻していなくても文系の人にも読みやすい一冊となっている。個人的に面白かったのは割引効用理論。合理性を高めるには物事を経済の観点からみることが大切であると改めて思った。
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    読みきった。
    が、これは結構難しい…。もう一度読まないといけないかも。

    --気になった言葉--
    人間は必然的に誤りを犯す。(中略)大切なのは、人間の誤りをシステム全体に関わる重大事故につなげないような予防システムである。(P45)
    興味深いのは、同一の人間が一方で少額のギャンブルをしながら...続きを読む
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    行動経済学については、なんとなくにしか理解していない私が読んだ感想としては、ちょっと沢山数式がでてきたけれど、非常に楽しくよむことができた。ただし、以前読んだ、「経済は感情で動く」の方が読みやすい。その本を読んである程度行動経済学について本格的な興味を持ったら、入門書としてこの本を読むといいかもしれ...続きを読む
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    流行の行動経済学を歴史の観点で整理した本。学問としての発生過程、ゲーム理論との関わりなどが記されている。割引率の解説は特に詳しい。
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    ●人は必ずしも合理的な行動を行わない、ということが行動経済学の肝であると理解したが、本書は数式や専門用語が多く、正直なところ難しく感じた。
  • 「ココロ」の経済学 ──行動経済学から読み解く人間のふしぎ
    行動経済学のあらましと経済学の歴史と、歴史の流れから、どのようにして、行動経済学が生まれ、現在の立ち位置までを解説。壮大な試みを新書で行うので、少し消化不良のところもあったが、概略が学べて良かった。
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    新書なのに、意外と硬派だった。
    行動経済学の入門書と言うと、人間の行動は不合理なものだと言うことを紹介する「読み物」が多いが、本書は学問の歴史・経緯をしっかり解説している。正直半分も理解できていないかも。網羅的に解説しているので、説明が舌足らずになっているのかもしれない。例えば、ナッシュ均衡の説明も...続きを読む
  • 「ココロ」の経済学 ──行動経済学から読み解く人間のふしぎ
    各経済学者の基本的考え方とその行動経済学との関連は分かりやすかったけど、専門の用語や概念については少し難解なところもあった。その点では、従来の(行動)経済学の入門書の域を超えていない。
  • 行動経済学 感情に揺れる経済心理
    行動経済学を軸として、経済学全般の紹介もしながら、行動経済学との違いを記載していくスタイル。
    ライトに行動経済学を学びたい人にはオススメですが、学者が書いているためポップではない点は注意。教科書読むのとか好きじゃない人にはラリホー効果あるかも。

    以下、備忘のためのまとめ
    ーー
    ■古典経済学との違い...続きを読む
  • 「ココロ」の経済学 ──行動経済学から読み解く人間のふしぎ
    <目次>
    第1章  経済学の中のココロ
    第2章  躍る行動経済学
    第3章  モラルサイエンスの系譜
    第4章  利他性の経済学
    第5章  不確実性と想定外の経済学
    第6章  進化と神経の経済学
    第7章  行動変容とナッジの経済学

    <内容>
    京大経済学部教授の経済学史。行動経済学がどのように生まれ、経...続きを読む