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人間は矛盾に満ちています。ときには理性的に、利己的にふるまう一方で、ときには感情的に、利他的にもふるまいます。なぜ賢いはずの人間が、愚にもつかない失敗をするのでしょうか? そのメカニズムを知るために必要なのは、自明視されてきた人間の合理性を疑い、気分や空気に流されがちなココロの声に耳を傾けることです。本書は、ココロの深奥に迫ろうとする経済学の新しい潮流を一望し、心理学、脳科学などの知見を援用しながら、謎に満ちた人間の不思議を解明します。
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年01月04日
著者の依田高典さんはその昔『ブロードバンド・エコノミクス』(2007年)を書かれていて、ブロードバンド市場の競争環境と政策についてアンケートをベースとした統計的な手法を使って分析していた。当時、FMC (Fixed Mobile Convergence)やIP電話の仕事をしていたので、何かヒントが得...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月16日
<目次>
第1章 経済学の中のココロ
第2章 躍る行動経済学
第3章 モラルサイエンスの系譜
第4章 利他性の経済学
第5章 不確実性と想定外の経済学
第6章 進化と神経の経済学
第7章 行動変容とナッジの経済学
<内容>
京大経済学部教授の経済学史。行動経済学がどのように生まれ、経...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年02月11日
本書は経済学の歴史を分かり易くひも解いていて、最新の経済学の方向性も示している良書。単純な行動経済学の解説本ではなく、経済学全体をマクロに捉えるには非常に分かり易い本であった。
・本書は平易な言葉で中身のレベルは落とさずに、通常の行動経済学より広いテーマを扱っている。
・古典経済学では人間は自分の利...続きを読む
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