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視覚や聴覚に比べて複雑で,多くの謎が残る嗅覚.人間は400種類の嗅覚受容体で何万種類もの匂いをかぎ分けるが,そのしくみは? 嗅覚受容体の種類は,イルカはほぼ0,ゾウは2000と,種により大きな開きがある.環境に応じて,ある感覚を豊かにし,ある感覚を失うことで,種ごとに独自の感覚世界をもつにいたる進化の道すじ.
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Posted by ブクログ
哺乳動物の嗅覚の進化についてゲノム研究で迫る。記述は平易で明快。 アクセルとバックが嗅覚受容体の研究でノーベル生理学・医学賞を授与されたのは、2004年。それを契機に、嗅覚の研究は急速に進んだようだ。 ヒトの遺伝子は約2万あるが、最近のゲノム解析によると、そのうち400ほどが嗅覚受容体遺伝子。ほかの...続きを読む感覚の場合は、受容体遺伝子はどれも1桁だから、嗅覚への比重が圧倒的に高いことがわかる。 哺乳類での比較も興味深い。ゾウの嗅覚受容体遺伝子は2000、ラットは1200、イヌは800、ヒトは400、イルカやクジラはほぼ0(さもありなん、数値の違いに納得)。ゾウやイヌなどでの最近の嗅覚実験も紹介している。 それぞれの動物種の生態や感覚能力の進化を考える上でも重要な洞察を与えてくれる。
数多の匂い、香りの本を読んでいるけれど、ほかの本とは少し趣が違います。分子生物学的、進化論的な視点が入った本書は、嗅覚への興味に新たな知見を与えてくれます。ただ、匂いそのものに関する記述は実際と違うと感じるところもありました。
見覚えのある記述が多いなーと思っていたら、五年くらい前に……読んでた。 当時も面白いと思ったけれど、読み返してみて面白く感じたものの、どこか食い足りない感覚がある。おそらく表題にある『進化』についての記述に、物足りなさがあるのだと思う。しかしそれは、当時の研究成果の限界ではあるのだろう。この分野は、...続きを読むまだまだわからないことが、きっと自分が知るよりも多い。
人間の嗅覚の進化の歴史を科学的に分析している。匂いの基となる元素の組み合わせやメカニズムの解説もあり、難しそうだがわかりやすい。 香料の解説が興味深い。動物性原料を使ったものはほとんどないというが、そのホンの数種類の香料の成分がすごい。ジャコウジカから採取されたものが原料の麝香は、それ自体は強烈な...続きを読む悪臭なのをエタノールで希釈すると甘い芳香を呈するようになるのだとか。その組み合わせを初めて考えた者と、そんなものをなぜ作ろうと考えたのかが謎だ。
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新村芳人
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