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きつい、汚い、危険。
この「3K」で究極の仕事といえばゴミ屋敷清掃だろう。
山積みのゴミを片付けるだけならまだいい。ときには虫がわいている箇所に手を突っ込み、人の便や尿さえも処理しなければならない。誰もやりたくないが、誰かがやらなければいけない。
著者は、取材記者という身分を捨て、作業員の一人として、なりふり構わず、ゴミ屋敷の片付けにあたった。
本書は、多くの惨状を目の当たりにしたゴミ屋敷の現場レポートと、ゴミ屋敷化してしまう原因と治療法を追い求めたルポルタージュ。
現在は仕事をし、社会生活が送れているとしても、「片付けられない人」の家は何かのきっかけで「ゴミ屋敷化」する可能性がある。本来くつろぐはずの家にゴミがたまり続けると、不思議なことにその後同じシナリオをたどっていく。やがてはその環境に慣れ、ゴミにまみれた中で一人、死を迎える。
本人は物を集めずにはいられない自分に、ご家族をはじめ周囲はそんな本人を傍目に見て、どちらも困っているに違いない。何とかしたいともどかしく思っているはずだ。
本書はそのようなゴミを集める状態に悩む本人、そしてその身近な人に捧げる。また、今はゴミ部屋ではないが片付けが苦手という人にも、未来への防止策を講じる。
【Webで話題沸騰の取材ルポ・待望の書籍化!】
Posted by ブクログ 2022年09月16日
孤立が先か、ため込みが先か。
生前・遺品整理業者で実際に3年間はたらいたジャーナリスト・笹井恵理子さんによるルポです。内容は、壮絶なゴミ屋敷の整理体験記、「ためこみ症」に対する医師や専門家の見解、本人や家族へ向けた具体的な解決案、整理業者ではたらく方の心情など。構成もわかりやすくあっという間に読み...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月12日
時々、TVワイドショーやニュースで目にする
「ゴミ屋敷」。どういう人間が住んでいるのか
と興味が湧くと思います。
「潜入」とあるだけに、取材ではなく実際に
ゴミ整理作業員として現場に足を踏み入れた
生々しい内容が本書のキモです。
ごみ屋敷化してしまう要因はいくつか考えら
れるそうです。
最たる...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月30日
沖田×華さんの漫画『不浄を拭うひと』で特殊清掃やゴミ屋敷の現場の描写には耐えられるようになったつもり(1巻の前半は衝撃と想像で少し具合が悪くなったくらい→3巻を読むころには慣れてきた)でいたけれど、緻密な文章での描写はまたやはり違った角度から心を抉ってくるようで、読んでいてしんどくなる箇所がいくつも...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月03日
ゴミ屋敷の片付けから特殊清掃まで、実際に立ち会って自ら体験の体験をもとに描かれたルポ。非常に丁寧に、当事者に寄り添って描かれているので、興味本位で手にした自分がちょっと恥ずかしくなりました。
「ゴミ屋敷」にならざるを得ない状況に対して反射的に否定的な感情を抱いてしまいますが、何が異常で何が正常なのか...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月27日
著者は週刊文春などでゴミ屋敷の記事を書いたジャーナリスト。「潜入」のタイトル通り、かなりたくさんのゴミ屋敷掃除に作業員として加わってきており読み応えがある。床が抜けて釘を踏み抜き、足切断に至った人もいるほどの危険な仕事。大量の尿や大便の処理に出くわすことも多い。お笑い芸人の夢を諦めてバイトだったこの...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月09日
著者自ら、作業員となりゴミ屋敷に潜入した記録。
孤立しているからゴミの中に埋もれるほどの状態になるのだろうか…と思った。
誰かが、気づけば少しは状態がマシになるのでは…そう思いながら読み進めた。
何がゴミで、何がゴミでないか。
判断基準はその持ち主であり、持ち主が「全部いる」と思うなら、それはゴ...続きを読む
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