潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病

潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病

902円 (税込)

4pt

きつい、汚い、危険。
この「3K」で究極の仕事といえばゴミ屋敷清掃だろう。
山積みのゴミを片付けるだけならまだいい。ときには虫がわいている箇所に手を突っ込み、人の便や尿さえも処理しなければならない。誰もやりたくないが、誰かがやらなければいけない。
著者は、取材記者という身分を捨て、作業員の一人として、なりふり構わず、ゴミ屋敷の片付けにあたった。
本書は、多くの惨状を目の当たりにしたゴミ屋敷の現場レポートと、ゴミ屋敷化してしまう原因と治療法を追い求めたルポルタージュ。

現在は仕事をし、社会生活が送れているとしても、「片付けられない人」の家は何かのきっかけで「ゴミ屋敷化」する可能性がある。本来くつろぐはずの家にゴミがたまり続けると、不思議なことにその後同じシナリオをたどっていく。やがてはその環境に慣れ、ゴミにまみれた中で一人、死を迎える。
本人は物を集めずにはいられない自分に、ご家族をはじめ周囲はそんな本人を傍目に見て、どちらも困っているに違いない。何とかしたいともどかしく思っているはずだ。
本書はそのようなゴミを集める状態に悩む本人、そしてその身近な人に捧げる。また、今はゴミ部屋ではないが片付けが苦手という人にも、未来への防止策を講じる。
【Webで話題沸騰の取材ルポ・待望の書籍化!】

...続きを読む

潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年11月02日

    何十年もかけて溜められたゴミ山が凄絶。エアコンの高さまで積み上げてその中で生活している住人の心理がよくわからないが、精神疾患であるとの見解。関連してゴミ屋敷清掃の動画を見ていたら気が滅入ってきた。ゴミは人の生きる気力を奪う。対策は人のつながり。

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月16日

    孤立が先か、ため込みが先か。

    生前・遺品整理業者で実際に3年間はたらいたジャーナリスト・笹井恵理子さんによるルポです。内容は、壮絶なゴミ屋敷の整理体験記、「ためこみ症」に対する医師や専門家の見解、本人や家族へ向けた具体的な解決案、整理業者ではたらく方の心情など。構成もわかりやすくあっという間に読み...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年12月05日

    最近増えているであろうゴミ屋敷清掃に関わる会社のレポート。なぜゴミ屋敷は生まれるのか。そしてゴミ屋敷に関わる現状をうまく分かりやすくまとめてあるとてもためになる新書でした。著者さんもしっかりと現場へ取材しているからこその良い本だと思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月12日

    時々、TVワイドショーやニュースで目にする
    「ゴミ屋敷」。どういう人間が住んでいるのか
    と興味が湧くと思います。

    「潜入」とあるだけに、取材ではなく実際に
    ゴミ整理作業員として現場に足を踏み入れた
    生々しい内容が本書のキモです。

    ごみ屋敷化してしまう要因はいくつか考えら
    れるそうです。

    最たる...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月09日

    ゴミ屋敷レポにあたるが筆者が実際に現場の仕事を体験し且つ表面的でないのが良い。
    ところで傷口からバイ菌が入って脚の切断と相なった職員の方の話はホラーとしか思えない。

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月27日

    文章はそんなに上手くないのだけど、著者の優しい人柄が感じられる。
    取り上げられているエピソードも、ゴミ屋敷の住人に対して好意的で、時々見るテレビ局が視聴率欲しさに興味本意で作った番組のようなものとは違う。
    だからこそ、自分や自分の大切な人が"そう"なる可能性を感じてとても怖い。

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月30日

    沖田×華さんの漫画『不浄を拭うひと』で特殊清掃やゴミ屋敷の現場の描写には耐えられるようになったつもり(1巻の前半は衝撃と想像で少し具合が悪くなったくらい→3巻を読むころには慣れてきた)でいたけれど、緻密な文章での描写はまたやはり違った角度から心を抉ってくるようで、読んでいてしんどくなる箇所がいくつも...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月03日

    ゴミ屋敷の片付けから特殊清掃まで、実際に立ち会って自ら体験の体験をもとに描かれたルポ。非常に丁寧に、当事者に寄り添って描かれているので、興味本位で手にした自分がちょっと恥ずかしくなりました。
    「ゴミ屋敷」にならざるを得ない状況に対して反射的に否定的な感情を抱いてしまいますが、何が異常で何が正常なのか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月27日

    著者は週刊文春などでゴミ屋敷の記事を書いたジャーナリスト。「潜入」のタイトル通り、かなりたくさんのゴミ屋敷掃除に作業員として加わってきており読み応えがある。床が抜けて釘を踏み抜き、足切断に至った人もいるほどの危険な仕事。大量の尿や大便の処理に出くわすことも多い。お笑い芸人の夢を諦めてバイトだったこの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月09日

    著者自ら、作業員となりゴミ屋敷に潜入した記録。

    孤立しているからゴミの中に埋もれるほどの状態になるのだろうか…と思った。
    誰かが、気づけば少しは状態がマシになるのでは…そう思いながら読み進めた。

    何がゴミで、何がゴミでないか。
    判断基準はその持ち主であり、持ち主が「全部いる」と思うなら、それはゴ...続きを読む

    0

潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書ラクレ の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

笹井恵里子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す