感応グラン=ギニョル

感応グラン=ギニョル

1,899円 (税込)

9pt

昭和初期、浅草六区の片隅に建つ芝居小屋。ここでは夜ごと、ある特殊な条件のもと集められた少女たちによる残酷劇が演じられていた。その日、容姿端麗で美しい声を持つ新人がやってくる。本来ここには完璧な少女は存在してはいけないはずなのに。彼女の秘密が明らかになるとき、〈復讐〉が始まる――。分かち合えない痛みと傷を抱えて生きる孤独な魂を描いた全5編。/【目次】感応グラン=ギニョル/地獄を縫い取る/メタモルフォシスの龍/徒花物語/Rampo Sicks/解説=橋本輝幸

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感応グラン=ギニョル のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月08日

    なんて、なんて美しい「痛み」の物語群なんだ!
    まさに作中で引用されてた「きれいはきたない、きたないはきれい」が全編に通奏低音として流れているような。
    痛みに苛まれている側が主体性を獲得したり復讐者になる場面のカタルシスが最高すぎる。
    可哀想と思うことを許さない、痛みを持つ者の気高さがそこにある。
    1...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月23日


    なんと美しい文章と世界観…‎߹ㅁ‎߹)♡

    昭和レトロで耽美でSFとは…大好きです♡



    空木春宵(うつぎしゅんしょう)さん。
    初読みの作家さんです。

    短編集一作目の『感応グラン=ギニョル』のページを捲るともうチャカポコ聞こえてきそうな文章…(≧∀≦)

    芝居小屋、劇の開幕シーン、時代背景が昭...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月09日

    タイトルと装丁に惹かれて手に取りました。表題作他、「地獄を縫い取る」「メタモルフォシスの龍」「徒花物語」「Rampo Sicks」収録。どの物語も耽美でありながらグロテスク、スチームパンクを思わせる世界観、文章共々とても好みでした。お気に入りは見世物小屋を舞台にした「感応グラン=ギニョル」、吉屋信子...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月31日

    『地獄を縫い取る』という短編が良かった。性欲の吐口のための人工知能を作るみたいな話で、ぞっとするものがあった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月03日

    自分より劣るものを見ることで安心感を得る、あるいは憐憫の情を抱く傍観者に対し、痛みを見せ、感じさせ、当事者たる少女たちの憎悪を、あるいは絶望を教え、闇に引き摺り込む物語構成は圧巻の一言。全5作からなるSF短編集ですが、いずれも幻想的かつ耽美的な唯一無二の世界観を構成しており最高の読書体験でした。表紙...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月09日

    創元日本SF叢書なので、SFだと思って敬遠していたのは大失敗でした。SFといえばたしかにSFでもありますが。これはむしろ幻想、少しホラーといってもいいかも。どれもが絶妙に歪んでいて、実に美しい作品ばかりでした。
    お気に入りは「メタモルフォシスの龍」。恋をしてそれに破れたときに変化し、お互いを喰らい喰...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月13日

    表題作や地獄を縫い取るは面白かった。一方、自分の創造力が足りないせいか、メタモルフォシスの龍や徒花物語はその特異な世界観が頭の中で絵としてイメージしにくく、物語の世界に入っていけなかった。

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月03日

    p.102
    "モノが、私に、逆らうな。"

    p.142
    "一目惚れは交通事故みたいなこと"

    お気に入りの部分

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年03月20日

    世界に対する満腔の呪詛。
    生そのものと分かちがたく結びついた痛み。
    全身に刻み込まれた無数の瑕(きず)。
    畸型(フリークス)と虐待(アビューズ)。
    怨嗟と絶望。
    ……
    サディスティックな描写もさることながら、この奇怪な小説は読者に高みの見物を許さない。「お前も所詮、加害者のひとりだ」と指を突きつけて...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年05月01日

    時間も空間も即ち時空を自由に飛び回り、時に浪漫、時に退廃、時に曼荼羅、時にSF。分離された世界かと思いきや接触しあう筋立て…なんという着想、なんという創造力、なんという文章の組み立て。

    誉めまくっているのに星が3つなのは、読者たる俺の嗜好の問題。俺は痛い辛い表現が苦手なのだ。そういう目にあう登場人...続きを読む

    0

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