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Posted by ブクログ
講談社文庫-講談社ノベルズ-光文社、シリーズ3冊目だというのにめまぐるしいですね。いったいどういういきさつがあるのか……いらぬ心配をしてしまいます。本棚に並べると妙に不揃いだし……。
それはさておき、ドラよけお涼の活躍はますます拍車がかかっているようです。泉田警部補もだんだん彼女の行動に感化されてきておるのでしょうかね。どうでもいいけど、このふたり、お涼が口下手なのか、それとも泉田が野暮天なのか(笑)。まあ、あのパターンで彼女に行動されては、日常のささいな事柄をも素直には受け取れないでしょうか?「敵と戦うとき安心して背中をあずけることのできる男」ってのは泉田氏のことだと思いますが……。
Posted by ブクログ
国際的な巨大ハイテク企業の一角で、錬金術をものにした元工学博士が作り出す、伝説上の怪物たち。
怖い。
私は学生の頃、モンティ・パイソンの映画で「人喰いウサギ」を見てからというもの、どんなに愛くるしい小動物と言えど、油断をしたことがない。
やっぱりいるんだ、「人喰いリス」。
初期に比べて涼子の、泉田警部補に対する愛情表現が割とストレートになってきているのだけど、相変わらず彼はそのことに全く気付かない。
けれども、法を無視してまで突っ走る涼子の行動に、「やれやれ」と思いながらもちゃんと付き合うのだ。
尻拭いも含めて。
相変わらず作者の、日本の政財界人や高級官僚に対する嫌悪感がはなはだしくて、偏見が過ぎるよなあと思いながらも、痛快である。
”だいたい日本が世界を支配して、どんないいことがあるっていうの?世界じゅうに何億枚も地域振興券がばらまかれるのかしら”
懐かしい「地域振興券」。
そして、「確かに」としか言いようのない、現在まで続くバラマキ体質。
成長がないというか、ほんと勉強不足だな、最近の政治家。
Posted by ブクログ
薬師寺涼子シリーズも三作目。第二作からその楽しみ方が判ったこともあり、今回も純粋に楽しめた。
第三作目で舞台を海外はフランスに移しての傍若無人ぶりを発揮するというのは田中作品の王道だが、このシリーズの特徴は他のシリーズに比べると描写や手法とに残虐性の色が濃いと云う事。
『創竜伝』とかは特に相手を必要以上に傷つけないという配慮で動いているのに対し、お涼や泉田は結構過激に立ち回り、相手を時には必要以上に痛めつける。他のシリーズはそこに至るまで相手の極悪非道ぶりをこれでもかこれでもかと見せ付けられた上の活劇シーンに移るのだが、このシリーズはその区別無く主人公が痛めつけるのも特徴的である。また主人公のお涼が途轍もなく金持ちでしかも警視正という地位で権力も持っているのも他のシリーズにはない特徴で、どうにも行き着く所がお互いの権力の張り合いでしかなくなるのが評価としてはマイナスか。
ストーリー、プロットは比較的単純。特に北岡はストーリーの中での扱い方からしてもあの正体は当然でしょう。
ハリウッドのアクション映画を意識したような展開、幕切れはちょっと無理しているような気もする。
『銀英伝』が余りにもスケールが大きく、叙情性に溢れているので非常に浅薄な印象を受けるのは仕方ないか。これはこれでよしとしよう。
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