安いニッポン 「価格」が示す停滞

安いニッポン 「価格」が示す停滞

935円 (税込)

4pt

「日本の初任給はスイスの3分の1以下」
「日本のディズニーの入園料は、世界でもっとも安い水準」
「港区の平均所得1200万円はサンフランシスコでは『低所得』」
「日本の30歳代IT人材の年収はアメリカの半額以下」 ……
物価も人材もいつしか「安い」国となりつつある日本の現状について、
ダイソー、くら寿司、京都、ニセコ、西川口など、記者がその現場を取材。

コロナ禍を経てこのまま少しずつ貧しい国になるしかないのか。脱却の出口はあるか。
取材と調査から現状を伝え、識者の意見にその解決の糸口を探る。

2019年末から2020年にかけて日経本紙および電子版で公開され、
SNSで大きな話題をよんだ記事をベースに取材を重ね、大幅加筆のうえ新書化。

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安いニッポン 「価格」が示す停滞 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月24日

    今の日本が置かれた状況を、多数の専門家を交えて多角的に捉えた良書。マクロ経済的な視点が多く、私には難解な表現が散見されたが、全体として身近な話題(ダイソー・ニセコ等)を使って帰納的に説明されているので飽きずに読み進められた。

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    Posted by ブクログ 2024年01月18日

    はじめに 日本の「安さ」を直視する
    第1章 ディズニーもダイソーも 世界最安値水準
    物価の安い国
    1 世界で最も安い「夢の国」
    2 「100均」なのは日本だけ
    3 回転寿司も日本が最安
    4 バブル世代のたそがれ
    5 なぜこれほど安いのか
    6 スーパーの店頭から見える価格下落
    7 読者が思う安い「ニッ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月23日


    日本のみで考えると価格の感応度に過敏な国民性であり、それが負のスパイラルに陥る1要因であることが、諸外国の価格例からもありありと理解できました。
    各エコノミストや専門家の意見も傾聴に値しました。

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    Posted by ブクログ 2022年09月21日

    日本の物価が世界の中で高いと言われたのも今は昔。
    この本での一貫した主張は、バブルがはじけてから日本の物価が安いこと(デフレが続いている)、所得も低いこと('97→'19の実質賃金は約1割下がっている)だ。OECD諸国の中で日本だけが下がっており、購買力の比較ではお隣韓国にも逆転...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月05日

    この本が出版された時は、東京オリンピック
    真っ只中でした。

    「勝った」「ニッポン凄いぞ」と喜んではい
    ましたが、最も得意な種目である「経済」で
    日本は負けているのではなかろうか、という
    疑念から生まれた一冊です。

    太平洋戦争ではメディアが事実を隠して、快進
    撃を報じたように、オリンピックは経済の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月12日

    今後もこの流れは止められないと思う。その根本原因は国民性や政治にあるので。一市民にできることはその状況下を受け入れて自分の活動を変えていくことのみ。

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    Posted by ブクログ 2024年02月04日

    日経関係のサイトでよく取り上げられていたので、気になって買ってあった本。
    去年、上海から日本の帰ってきて思った実感。確かに、物価は上がっているけど、世界基準で見ると相対的に安い。
    給与水準変わらない上に、円安でとどめ。
    消費者としてはありがたい面もあるけれど、国としてはやばいよね。

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    Posted by ブクログ 2023年10月23日

    著者が日経新聞の方。キャリアも記者一筋。
    ヒアリングに応えている方々も大手企業、エコノミストなど。

    なので、数字面は2020年代初頭では、整値かと。

    読んでみて、これからどうしていこうか。
    と気づきになる一冊でした。

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    Posted by ブクログ 2023年10月15日

    安いニッポン。あまりに、この言葉を多く耳にするようになり、驚かなくなった事に驚愕している。
    港区の平均年収1200万円は、サンフランシスコでは、低所得。
    なんなんでしょう。生産性も先進国比較で驚くほど低い。日本は高く売らないからね。サービスを無償で提供し、いいものを安く、早く提供している。外国では、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月08日

    前半は「日本が安い」例が淡々と示され、「もう分かったから!」と食傷気味になったところで、「安いニッポン」が世の中にどのような影響をもたらしていくか幅広く解説される本だった。

    読みやすいものの悲観的な部分も多く、読んだ後の気持ちはすっきりしない。ただそれぐらいの危機感があったほうが良いのだろう。

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