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日本のアートシーンが大きく変化した明治期に活動した三組の画家の親子の物語。巨匠河鍋暁斎とその画業を継いだ娘、暁翠の矜持(画鬼と娘)。早熟の天才、五姓田義松の苦悩と見守る父芳柳。洋画の技術と画材の研究に尽力した高橋由一と息子の源吉。世の中や市場の変化に翻弄されながら彼らが貫いた画業と、達した境地に迫らんとする歴史連作小説。美術鑑賞への意欲を喚起する、興奮に満ちた一冊。
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Posted by ブクログ
河鍋父娘を書いた小説としては澤田瞳子の「星落ちて、なお」のほうが面白いが、こちらは五姓田義松や高橋由一のエピソードもあり、それはそれで興味深かった。
この年齢出身地ともに非公開、2018年月に戦列デビューの謎の作家「池寒魚」 名前に惹かれて初めて読んだ。 歴史は時間が経つにつれて謎を解かれる。 戦争が入ると、勝ち組の言い分と負け組の言い分は全く扱われ方が違うのが世の常。 長く続いた安定し平和な徳川の世が、外国からの船の圧力とともに、隣国の大国...続きを読む「清」がアヘンにより呆気なく敗れたことが大きく、徳川を揺るがす。 常に、貧困に喘いでいた郷士などの下士たちなどの、上昇志向も使われ維新となった。 しかし、それは大金を必要とする改革のため、日本文化の現金化隣、あらゆる外国受けする美術品、芸術品が流失。 そもそも『芸術』という観念さえなかったのだから。 そんな時代に翻弄された絵師を主軸に、多方面から真相を迫る素晴らしい作品となっている。
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画鬼と娘 明治絵師素描
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