どんじり医

どんじり医

1,540円 (税込)

7pt

4.0

解剖実習、外科手術、患者の死。
つらいこともたくさん、でも医者になってよかった。
「小学館ノンフィクション大賞」受賞医師の青春。

神童と言われ、両親に期待された兄は医師を目指さなかった。なぜか凡庸な文学少年だったぼくが医師を志すことになった。才能がない分、必死で学び、医学生になり、研修医となった。はじめての解剖では人の多様性を身をもって知った。入念な予習で挑んだはじめての手術は、予習のようにわかりやすいものではなかった。病院という場でかかわるすべての人たちがぼくを医師にしてくれた。若い小児外科医の成長を心あたたまるユーモアとヒューマニズムで書くエッセイ。

“こうした解剖学的な変異(バリエーション)を破格と言う。人間の体の中は、破格の連続だった。ぼくは人体が教科書通りでないことに何かほっとした気持ちになった。考えてみれば、目の前のご遺体にも何十年に及ぶ豊かな人生があったはずである。そして何かの事情や決意で自分の体を医学教育に役立てようと献体したのだ。人間の人生には一人ひとり個性とかバリエーションがある。だったら、体の中にだって破格があった方が人間くさくていいじゃないか。(本文より)”

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どんじり医 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白いは面白いけど言いたい放題で大丈夫かな?敵を多く作る人だなーと心配に。病気にならなければ教授になれてたんだろうけど、こういう人は教授になるべきではないし、開業医の今の方が幸せなんだと思う。多分。

    0
    2025年04月23日

    Posted by ブクログ

    専門職として困難な場面に出会ったときの対応について、原理原則、基本に立ち返ることの重要性を本書のエピソードから学びました。
    自分の領域における基本と例外を整理し直すよい機会になりました。

    0
    2024年11月04日

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