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Posted by ブクログ 2023年09月15日
「好奇心」をキーワードに中世から近世にかけての社会の精神変容を著している。
アウグスティヌスがやたら知りたがることを悪徳であり神を試す行為だとし、中世初期において好奇心は芳しい評価を受けるものではなかった。
スコラ学派が知識の追求につき折り合いをつけた。さらに、アメリカ大陸発見により自然の驚異が著...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月25日
ヨーロッパ中世末期。魔女狩りが激烈をきわめる中、各地で怪物、凶兆、天罰等々、怪異現象が大増殖した。前代未聞の規模で押し寄せる「異なるもの」に対して、人々は恐れおののきながらも、その異形に魅せられていく。畏怖と好奇心の交錯するなかから、いかにして近代的精神は立ち現れてくるのか。そこにどのような人間的本...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月06日
好奇心、あるいは(好奇心の対象となる)驚異に着眼し、西洋諸国での扱われ方の変遷を追った一冊。
キリスト教的価値観の元で戒められてきた好奇心が、新大陸の発見による驚異の拡大で揺れ動き、近代にいたると合理主義の下で推進力となるもの(ただし男性の好奇心に限られており、女性の好奇心は相変わらず旧来の、慎むべ...続きを読む
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