ハンナのいない10月は

ハンナのいない10月は

1,760円 (税込)

8pt

大学の万年講師・森川譲は猫のハンナと研究室で暮らす変わり者。ある日学長から、大学に潜むスパイを探せと命じられ、次々起きる大学存亡の危機に立ち向かうことに――感動の青春ミステリ!

猫部屋と化した研究室には、今日も厄介な客が訪れる。

狙われた大学公印、頻発する謎の停電、潜り込んだスパイ、学生自治会長選挙の不正疑惑、大学御用達の定食屋の後継者問題、女子学生の洋服盗難、学生への不公平な単位付与問題—―続発する大学存亡の危機に立ち向かうはめになった万年講師・森川と愛猫のハンナ。彼らがたどり着いた、事件の裏にある切なくて苦い真実の数々とは?
切ない真相に不意打ちされる、優しい涙が溢れる傑作!

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ハンナのいない10月は のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大学キャンパスを舞台にしたミステリー。
    いろんな謎があり作品全体がとても自然な流れ。研究室で猫を飼っている変わり者の教員、陰では「穏やかな狂人」なんて呼ばれていたりするけれどしっかり地に足ついた展開。めっちゃ好き。

    0
    2025年06月23日

    Posted by ブクログ

    大学講師の森川を中心に巻き起こる大学内外でのささやかな、でも大変な出来事を。森川が研究室で飼ってるハンナという三毛猫が大変愛らしい。猫の縁も無視できない出来事に繋がる。面白かった〜!まさか食堂継いだらどうしよう…!って途中なったけど。こういう変わった先生、実は私の大学にも居たのかなぁ。出会ってたら少

    0
    2023年07月23日

    Posted by ブクログ

    本に対する愛情たっぷりの一作。文章がとても読みやすく、一気読みできました。大学の裏側を描く内容や少子化問題が経営に影響を与えていることなど興味深い話もおおかったけど、やはり本にまつわるエピソードが一番心に響いた。「本に順位なんてつけられない。どれも同じぐらい大切だよ」という森川先生の言葉はすばらしい

    0
    2020年09月25日

    Posted by ブクログ

    凄く面白かったです。学べたことがたくさんありました。例えば、
    ・悪目線での気持ち。
    ・大学の生き残り問題。
    ・(定食屋を通じての)仕事の在り方。
    ・誠実やルールを貫く、作者の意図がしっかりした良質なミステリ。
    ・希望の見つけ方。
    ・決めつけることへの警鐘。
    などです。

    秀逸な、青春ミステリ小説です

    0
    2020年08月20日

    Posted by ブクログ

    平々凡々と生きてきた男子学生、学生自治会長を務める才女、大学の夜間警備員など、一見普通の暮らしを送っていても誰もが人知れぬ悩みを抱えていて、少しずつ傷つきながら生きている。猫のハンナと主人公の森川先生の穏やかさがそれらを包み、癒していく。コロナ禍で社会が殺伐としてしまったこの時期に読めて良かったと思

    0
    2020年06月06日

    Posted by ブクログ

    帯に”心優しい登場人物が織りなす青春ミステリー”とあり、大学時代のラブストーリーで、彼女の名前がハンナだろうと憶測したのは安易な考えだった。ハンナは大学の万年講師・森川譲が研究室に飼っている猫の名前とわかり、まず予想が裏切られた。
    大学公印が狙われたり、頻発する謎の停電や他大学からスパイが潜り込んだ

    0
    2020年07月24日

    Posted by ブクログ

    大学ってもっと人間的な方がいいよね。もっと書いて欲しい。大学って人が交わるところなんだって。おもしろかった!

    0
    2020年07月23日

    Posted by ブクログ

    大学講師の森川先生と、その授業を履修する(でも就活で出席日数の足りてない)大学4年生、その彼とたまたま出会った3年生を中心に、森川先生の研究室にいついたネコのハンナを交えて展開する物語。

    大学の存亡を侵そうとする陰謀があったりして、ところどころハードボイルドな展開になったりもするけど、基本的には相

    0
    2020年06月15日

    Posted by ブクログ

    テンポの良いストーリーテリング。中規模大学とその関連で起きるできごとに巻き込まれる主人公や登場人物。ご都合主義といえばそうだが,人生の奇縁もそんなもの。物語の背景にあるライバル大学からの攻撃?は解決されないが,発生する出来事を通して登場人物が少しずつ成長するので,読後が爽やかで希望がある。伏線は回収

    0
    2023年08月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ラノベっぽいキャラクター重視の作品なのかな、と期待せず読んでみたら、そんなことはなかった。二人以上の登場人物が「事件に巻き込まれる」ためにはそれぞれ理由が必要で、とくに連作ものだと、「一つ目の話の事件関係者」が二つ目でも三つ目でもずるずる関わっていたらさすがに違和感がある。そういう点でも、特に学生ふ

    0
    2021年10月19日

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