歴史人口学事始め ──記録と記憶の九〇年

歴史人口学事始め ──記録と記憶の九〇年

935円 (税込)

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3.6

若き日のヨーロッパ留学で歴史人口学と不意に出会い、やがて宗門改帳を使った人口動態調査や「勤勉革命」の提唱で世界的に評価されるまでに至った著者が、幼少期からの体験と日本の歴史人口学成立事情を振り返る。戦中の勤労動員、敗戦後の混乱、中東旅行での歴史観の転換、ヨーロッパの先端研究の導入、網野善彦や梅原猛との出会い、時刻表をヒントにしたデータシートの考案など、九〇年間の学問人生を回顧し、人口減少社会の未来を考察する。急逝した碩学の最後のメッセージ。

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歴史人口学事始め ──記録と記憶の九〇年 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年05月06日

    日本の歴史人口学の権威 速水融 による自伝「歴史人口学事始め」 


    著者は、歴史人口学を 日本に初めて導入し、江戸時代の人口動態分析から 勤勉革命や日本複合民族国家説を提唱した経済学者。歴史人口学は 歴史学に近いと思うが、経済史の一分野という位置づけらしい。


    日本の歴史人口学は 先進国に共通す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月20日

    『大正デモグラフィ』を以前、興味深く読んだ。
    そこで歴史人口学という学問のあることも知った。
    その著者の一人、速水融(はやみあきら)さんの著作と聞いて、読んでみたいと思った。
    速水さんは19年に亡くなったばかりだということもある。

    当初、歴史人口学の入門書かと思っていたので、ちょっとびっくりした。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月12日

    歴史人口学の権威で、文化勲章受章者である著者の伝記。著者は1929年生まれであるが、特に戦前、戦中、戦後まもなくの記述が面白い。著者が歴史人口学の第一人者となったのは、偶然の出会いがきっかけであったと書いているが、実際、多くの成功は偶然から始まることが多いのだと思う。要は、それをものにできるかどうか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月25日

    日本の歴史人口学を切り開いてきた著者による自叙伝。著者の逝去により、肝心の歴史人口学に関する研究者人生に関する部分があまり書かれずに終わってしまったことが、大変残念である。それでも、新しい研究分野に向かう契機や新しい分析手法の開拓に関する箇所等は、興味深いものがある。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年10月19日

    <目次>
    第1部  誕生から中学まで~1929から1945
    第2部  終戦~1945から1948
    第3部  大学入学から常民研まで~1948から1953
    第4部  歴史人口学との出会い~1953から1964
    第5部  宗門改帳との出会いと「BDS」の考案~1964から1989
    第6部  人口減少社会...続きを読む

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