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もはや日本の国民食といっても過言ではない、カレー。
インドで生まれたこの料理は、イギリスから世界各地に広がって、それぞれの土地で、さまざまな影響を受けながら、独自の姿に変容していきました。
世界の人々は、カレーという「異文化」をどのようにとらえたのか? そして、われわれ日本人は、カレーをどのように受け入れたのか?
本書は、各地の食文化や宗教、社会制度を、「カレー」という食べ物を通じて読み解こうと試みました。
からいものは大好きな人も、苦手な人も、
世界史に興味がある人も、ない人も、
そして、カレーが好きな人もそうでない人も・・・・・・
褐色のスープが織りなす、美味なる世界に飛び込んでみませんか?
Posted by ブクログ 2020年03月23日
カレー研究の第一人者による、カレーの始まりから今に至るまでを扱った世界史です。
非常に詳しく、そしてわかりやすく書かれています。
日本におけるカレーは独自の進化を遂げていて、それはガラパゴス携帯とは違い世界へ逆輸入されるほど成功しています。
国民食となった理由に軍隊食と給食であったことの影響力があり...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月11日
自称カレー研究の第一人者 井上岳久著
ご飯にかける汁物全般をインド人はカリと呼んでいたのを勘違いして欧州で料理名として伝わる。ヴィクトリア時代大英帝国に支配され伝わるも欧州ではあまり広がらず何故か東の端っこ日本で固形ルー、欧州カレー、スープカレー、スパイスカレー、レトルトカレーなど独自に発展し国民...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月01日
カレーの歴史や種類を紹介してくれる本番ですが、読んでいるとどうしようもなくお腹が空いてきて困ります。
カレーは相当昔から食されていたようですが、現在のカレーのベースはムガール帝国の時代に花開いたらしく、英国のインド支配と奴隷貿易とともに世界中に広まったとのこと。
日本では鳥取市がカレー消費量ナンバー...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月20日
日本の食卓の定番料理であるカレーを国内のみならず海外まで幅広く追った一冊。食文化の分析として興味深い話ばかり。インドのスパイス料理は世界にどう広まりどう受け入れられたのか?が可視化された第3章もとい“3皿目”の『世界のカレー事情』が特に面白い。これからは家で作るカレーも店で食べるカレーも美味しい以...続きを読む
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