「リード・ザ・ジブン」は、筆者の人生の大きな転機となった野田智義さんの「リード・ザ・セルフ」を起点にしながら、筆者がBCG(ボストン コンサルティング グループ)での組織プラクティスの責任者、ファーストリテイリング(ユニクロ)での人材育成機関FRMIC(Fast Retailing Management and Innovation Center)担当役員、アクセンチュアュアでの人材組織変革プラクティスのジャパン全体の責任者等の経験を経て、試行錯誤を重ねながら、著者が磨き上げてきた手法です。「過去最高の自分を育て、仲間を育て、最強チームをつくる」、つまり、自分を向上させ、かつ、周囲、チームをも向上させることを目的にしているものです。ビジネスで大きな成果を出し、いつ死んでも悔いはないと思えるほどの充実した豊かな人生を送るための根っこだといえるものです。
「リード・ザ・ジブン」の出発点は、自分自身が一体何をやりたい人間なのかを深く内省・洞察し、「志」として結晶化することから始まります。そして、各個人の「志」を会社の目指している「ありたい姿」とシンクロさせ自分の仕事に意味づけをします。それを“自分事化”と呼びます。“自分事化”できると、誰かにいわれるのではなく、自分の思いをベースにどんどん行動を起こすことのできる“自律自走人材”に脱皮できます。脱皮を繰り返すことにより“過去最高の自分”に進化し続けることができます。そして「志」を仲間と共有し、互いの志に共鳴しながら「同志」のチームとしての切磋琢磨を通じて、「仲間を育て」ます。人間は気恥ずかしいものを共有すると心理的な絆が過去最高の自分を育て、仲間を育て、最強チームをつくります。普段飲みに行っても話さないような青臭い、気恥ずかしい「志」を互いに共有し、チームとしての絆をつくります。
さらにチームとしての「志」に昇華させることにより、ラグビーのオールブラックスのような、阿吽の呼吸で、状況変化に臨機応変に対応しながら全員で攻撃ができる、予測不可能なものが多い時代に勝ち残れる“最強チーム”をつくることができるようになります。
Posted by ブクログ 2020年01月28日
キャッチーなタイトルですが、内容の本質はユニクロ云々よりも、いかに己の志を見つけ、自らをリードし、幸福な人生を送るか?ということだと感じました。
著者の方の赤裸々な事例をベースに話が展開されており、最後までスッと読めました。
すべての日本人会社員への熱いエールが込められています。
40代を過ぎた方...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月07日
「ありたい姿一現状=本質的課題」
こうありたいという未来の姿を具体的に明文化することができないと、課題は見えてこないし、問題解決ものぞめない。
いつでもありありと夢を口に出せるということは、自分自身に向き合い、たくさん考えて行動する一歩を踏み出しているということだろうと思う。
そして、リード・ザ・...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月27日
元FRMICの担当役員である宇佐美氏の書籍。経営≒実行≒成果を出すという考えの元、自分事化して自身を成長させること、若手を抜擢して心に火をつけ仲間を育てていくこと、勝ちたいと思い最強のチームを作ることが求められる。ユニクロでは人事、教育、経営の三位一体で経営者を育てている。その裏話についても関わった...続きを読む