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胎児に心はあるのか? イヤイヤ期はなぜ起こるのか? 思春期に感情が爆発しがちなのはなぜか? 個性はいつ、どのように生まれるのか? デジタル化社会は子どもの脳と心にどのような影響をもたらすのか? 生物としてのヒトは、直線的に成長していくわけではない。複雑な曲線を描きながら「連続性」と「多様性」をもって変化していく。その複雑な軌跡を科学的に説明することができれば、ヒトが発達する過程で起こる不思議な現象を正しく理解することができる。ヒトの脳と心が生まれ、発達していくという生命現象を真に理解するための一冊。
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Posted by ブクログ
赤ちゃんは生まれたときから、顔のパターン認識や大人の表情を真似る「新生児模倣」など、想像以上に高度な能力を持っていることが印象的だった。また、お腹の中にいる頃から声を「音」として学習しているなど、発達は出生後にゼロから始まるものではないことも興味深い。
特に印象に残ったのは、「触れること」の重要性。情愛的な接触は子どもの主体的な行動や学習を促すだけでなく、親のオキシトシンにも作用し、育児への動機を高める。子どもだけでなく、養育する側の脳や心も経験によって変化していくという、相互作用としての子育てが面白かった。
また、発達には臨界期・敏感期があり、幼少期には特定の能力を詰め込むより、多様な経験を与えることが重要だと感じた。人見知りや反抗期についても、単なる「困った行動」ではなく、愛着や脳の発達、自律性の獲得に伴う自然な過程として捉えると見え方が変わる。
全体を通して感じたのは、育児における人との直接的な関わりの重要性。AIなどで知識や教育の一部を代替できる時代だからこそ、触れること、安心できる場所になること、人と人との関係の中で学ばせることなど、テクノロジーでは代替しにくい部分を親が担うことが大切なのだと思った。
Posted by ブクログ
ヒトが長い時間をかけて環境に適応しながら獲得してきた身体は、環境と動的に相互作用を繰り返し、相互作用のしくみ自体を変えることによって脳と心を創発、発達させていく。この基本的事実から、ヒトの脳と心の発達の本質は、少なくとも二つの表現によって示される。「連続性」と「多様性」である。
乳児は、抱かれ、授乳されると身体内部に心地よい変化を感じる(内受容感覚)と同時に、目を見つめられ、多様な表情変化を見せられ、声をかけられながら、養育者の匂いを感じる(外受容感覚)経験を得て育つ。こうしたヒト特有の環境は、内受容感覚と外受容感覚の統合を促し、ヒト独自の脳と心を生み出す。
ヒトの脳は右肩上がり、線形的に発達するものではなく、環境の影響をとりわけ強く受けやすい特別の時期、感受性期に集中して発達する。脳の感受性期の開始と終了のタイミングは脳部位により異なっていて、視覚野や聴覚野では発達初期に始まり、生後八年までには終わる一方で、前頭前野の感受性期は二五歳あたりまで続く。
Aiの発展の方向性
未熟児に対する育成フォロー
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