漢方医学 「同病異治」の哲学

漢方医学 「同病異治」の哲学

1,045円 (税込)

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4.7

江戸時代に吉益東洞(一七〇二-一七七三)が礎をつくり、華岡青洲(一七六〇-一八三五)が西洋医学と融合させ、独自の進化を遂げた日本漢方医学。同じ病でも人次第で治療が変わる「同病異治」の哲学とは何か? 高齢化社会で多病を抱える患者への対応、200種を超える生薬を組み合わせ、がん治療の補助療法としての期待も高まる今、病との付き合い方を変える、東洋思想医学の可能性を考察する。漢方では関節リウマチであっても一人一人、また昨日と今日ではその性質が違うと考える。こうした極めて東洋的な考え方は、これからの医療を考える上で重要であろう。西洋の文化が直線的で四角定規であるのに対し東洋の文化は曲線であり、円である。わが国が担うべきは、単に薬という物質的なものだけでなく、文化的・精神的な考え方もひっくるめた、真の東西医学の融合ではないだろうか――「まえがき」より(本書は2013年、講談社選書メチエより『漢方医学』の題名で刊行されました。)

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漢方医学 「同病異治」の哲学 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    漢方医学とは言い換えれば、中国を主に伝わった東洋医学のことで、最近妙に薬膳や中医学という概念が独り歩きしているように感じますが、そもそも漢方ってどんな医術、哲学なのか?
    西洋医学とよく比較され、対極化されがちな二つの医学概念があるけれど、きっとどちらが良い悪い、よりも、二つのアプローチや性質、専門領...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月12日

    読みやすさ、構成力ともに海外の科学系著作物と引けも劣らない作品だと思う。
    西洋医学と漢方医学は、緯度と経度の関係に喩えられるという記述が好きだ。見えるものが違うので、比較したりするものではない。
    多くの人に漢方という日本文化(個人的な意見であり、著作物では文化と表現していない)を読んでもらいたい

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    Posted by ブクログ 2020年03月17日

    閉店が近づく三月書房で購入
    一般向けでありながら、あっと思う記載が所々あり、瞬読用として読み返してチェックする予定

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