中国ナショナリズム 民族と愛国の近現代史

中国ナショナリズム 民族と愛国の近現代史

946円 (税込)

4pt

4.3

二一世紀に入り、尖閣諸島や南沙諸島の領有問題などで中国の愛国的な行動が目につく。なぜ、いま中国人はナショナリズムを昂揚させるのか。共産党の愛国主義教育や中華思想による強国意識からなのか。西洋列強や日本に蚕食されてきた一九世紀半ばから、日本の侵攻、さらに戦後中国が強大化するなか中華民族にとってナショナリズムとは何であったのか。本書は、清末から現代までの一二〇年の歴史のなかで読み解く。

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中国ナショナリズム 民族と愛国の近現代史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年11月28日

    中国ナショナリズムの高まりが世界各国との摩擦を生み出しているが、そもそも中国においてナショナリズムとは何なのかという問いに、清朝末期からの中国近現代史を読み解いて答える。
    伝統中国の世界観、1895-1911の中国ナショナリズムの起源、1912-1924の中華民国の模索、1925-1945の反帝国主...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月08日

    世界の中心と自認していた中国が、近代化という名の西洋化を如何に受容し、その産物たる「国民国家」という形に自らを当てはめていったのか、その苦難の歴史こそが中国の屈辱の近代史であり、また、矛盾が解決されていないことが、現在に繋がる諸問題の根源と気づく。
    中国は多元的な社会であるという観点も重要であるが、...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年11月26日

    読んだ動機
    昨今の中国の強国化、権威主義、監視社会がなぜ中国で受け入れられているのか(強国であるのに、なぜ知識人層は反旗を翻さないのか、翻せないのか)
    そして、社会主義を謳うが実態はそうではないので、何者であるのかを知りたい。

    歴史過程と背景
    新時代の複雑な統治制度(地方あるいは民族によって統治方...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年10月28日

    【213冊目】予想よりも読み応えのある本だった。そもそも中国が自分たちとそれを取り巻く世界をどのように見てきたか(中華思想と冊封体制)の説明から入り、清末以降中国ナショナリズムがどのように変遷してきたのかを時系列に沿って説明するもの。
     時系列に沿って見てみると、中国が未だに抱えている被害者意識とい...続きを読む

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