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「2025年問題」を正面からとらえ
未来につながる解決策を示す。
<本書「はじめに」より>
基幹系システムの老朽化は日本で特に深刻だが、問題自体は米国でも指摘されている。米国ではそうした状況を「Technical debt」と呼び、日本語に訳すと「技術的負債」となる。日本はさらに悪い状況にもかかわらず、この問題を「レガシーシステム問題」として長い間放置してきた。この問題を放置していると、国際競争力の観点で重大な、もしかしたら致命的な状況を引き起こすことも十分考えられる。
技術的負債を解決する方法として、米国企業では「マイクロサービス」による基幹系システムの再構築が進んでいる。マイクロサービスを導入すれば、DXに対応できると考えられている。
<出版社より>
著者は長年、野村総合研究所にて大規模システムに携わっており、現在指摘されている「2025年問題」を自分の問題として取り組んでいる。その著者が米国のクラウドベンダーやユーザー企業を見てたどり着いた1つの答えが、「マイクロサービスによる基幹系システムの刷新」だ。単純に刷新するのではなく、業界共通部分はエコシステム化を提唱するなど、意欲的な内容である。
本書では、日本企業の経営層に厳しい指摘もしている。だがそれは、期待の裏返しでもあるように思う。著者の思いが、ぜひ経営層に届いてほしい。今を生き抜くビジネスパーソンが読んでおきたい1冊だ。
Posted by ブクログ 2020年11月28日
「2025年の崖」問題に対して、老朽化したシステムの維持保守に多くのランニングコストを支払う必要がある現行の日本企業の体制を、どのように変革していくのか、ということを書いた本。
いわゆるDX本だが、かなり読みやすく、またモノリスシステムからマイクロサービスへの移行を目指している企業の中で理解する場...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月22日
以下抜粋~
・「ソフトウエア」の特質で重要なことは、品質が堅牢であることだ。
「ソフトウエア」はハードウエアと異なり、暦年劣化を起すことはない。酸素にも水にも温度にも強いのである。バグが無い限り、基本的な部品は、理論的には永遠に利用可能である。
「主役はハードウエアからソフトウエアに変わる」
・米...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月01日
日本の企業における現状の課題と、その課題解消のためどのようにDXを実践するか、ということについて述べられた本。
著者自身が大手SIerでPMとして活躍していた経験などから、日本のシステム開発の課題や、海外の状況はどうかなど広い視野で話が展開される。
マイクロソフトが、過去に大成功を収めた超巨大企業...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月08日
示唆は多かった。今は心地よい慣れたやり方も、それに浸かって新たな波に乗り遅れると気づいたら死んでるイメージが付いた。
大規模プロジェクト、ウォーターフォール、管理マネージャーの終焉。小規模、アジャイル、プレイングマネージャーの誕生。SORからSOEへの人材シフトとそれに伴う組織変更の必要性。請負か...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月18日
自分なりにこの本をざっくり整理すると、
①ほとんどの日本企業のレガシーシステムは、維持だけでお金を使い尽くすだけでなく、今後付加価値を上げることができない、負債といっていい代物である
②その状態を打開していくこと、つまり2025年の崖を越えるには、企業内IT人材のマインドが変わらなければならず、そ...続きを読む
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