キャッシュレス国家 「中国新経済」の光と影

キャッシュレス国家 「中国新経済」の光と影

896円 (税込)

4pt

現金が消えると、どのような社会になるのか!?
「キャッシュレス国家」中国の実態を、北京在住の日本人経済学者が徹底分析!

いま日本では国をあげてキャッシュレス化を推進しているが、そのはるか先を行くのが中国だ。スマホの決済アプリが広くいきわたり、いまや電子マネーで払えない場所はほとんどない。

こうした経済システムは中国で「新経済」と呼ばれている。本書では、いま中国で続々と誕生している新ビジネスを紹介。カーシェアリングやシェア自転車といった有名なものにはじまり、料理や食材のデリバリー、無人カラオケ、小型フィットネスジム、さらには病院の受付、支払いまでスマホひとつで済んでしまう中国の今が分かる。

では、なぜ中国で「新経済」が発展してたのか。その背景にはイノベーションによる経済成長を目指す中国政府の後押しがあったことを、データを駆使して示す。

そして今、「新経済」はビジネスの枠を超えて、中国政府の社会統治(ガバナンス)に活用されようとしている。キャッシュレス経済とは個人情報を利便性と交換するシステムだ。だからプラットフォームには必然的に個人情報が集まる。個人の信用情報を用いた壮大な社会実験に取り組む中国の現状を考察する。

最後に指摘するのが新経済の「影」だ。中国では新しいビジネスが数多く誕生しているが、成功ばかりでなく、失敗するケースも少なくない。そうした現実を指摘した上で、日本が「中国新経済」と、どのような協力関係を結べるのかを考察する。

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キャッシュレス国家 「中国新経済」の光と影 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルのキャッシュレスは、本書での骨格になってはいるが全体は現在の沸騰する中国社会・経済の実態が生き生きと描かれている。
    最近は、中国という国に対してのネガティブな面が多く報道されているため(新疆ウイグル自治区でのムスリムに対する非人道的な迫害など)中国の変化成長の激しさやネット利用の高度なことな

    0
    2019年07月25日

    Posted by ブクログ

    中国の今が垣間見れました!

    客観的データだけでなく、筆者の体験談も多く書かれており、とても読みやすかったです。
    これを読んで自分の目でも中国が見てみたくなったので、この夏は中国に行ってみようと思います。

    0
    2019年05月20日

    Posted by ブクログ

    中国のテクノロジーの消費生活への普及状況を記述。不便なことを技術で改善し続ける様子は既得権益と規制に阻まれている日本とはかなり異なる発展具合。基本的にはスマホのアプリで決済、予約がすべてできるようになっている。

    0
    2019年05月17日

    Posted by ブクログ

    中国では「アリペイ」か「ウィーチャットペイ」
    を持っていないと生活できないと言われていま
    す。

    そのくらいキャッシュレスのんスマホ決済が
    進んでいるのです。屋台で饅頭を買うのでも
    スマホ決済が可能ですからね。

    そういう社会はそれまで現金では手間がかかっ
    ていた「不便」をリカバリーしようと、起業家

    0
    2020年09月09日

    Posted by ブクログ

    中国でいかにキャッシュレスが進んでいるか、リアルな現場の話も織り交ぜた説明でわかりやすい。
    良し悪しは別として、とにかく中国ははるかに日本より進んでいる。

    0
    2020年08月01日

    Posted by ブクログ

    前書きで「支付宝」や「微信支付」などの決済手段について触れてくれているので、昨今の中国人観光客の増加に伴ってよく見かけるようになった謎の表示の正体がわかり、以降一気に読みやすくなった。
    これらの決済手段の普及=現金の信用性のなさ、と安易に結びつけていたが、読みすすめると、それが間違いだとわかった。自

    0
    2020年03月26日

    Posted by ブクログ

    キャッシュレスで時代の先を行く中国。アリババやテンセントの二大プラットフォーマーが牽引する。レストランやジム、カラオケなどでひとの省エネ化をもたらし、支払いをスマホひとつで済ませることができる。中国で病院にかかる場合の煩わしさには驚きでしたが。

    一方でレイティングにより個人の格付けが進む。
    政府に

    0
    2019年06月25日

    Posted by ブクログ

    中国での「QR決済ビジネス」などがどのように進められてきたかがよくわかる本である。「燎原の火花も荒野を焼き尽くす」との毛沢東の有名な言葉を思い起こした。まさに勃興するビジネス、「蛙跳び(リープフロッグ)」の実例である。
    宅配ビジネスの膨張も凄い。小生は昨年観光で訪中した時に北京市内を爆走する電動バイ

    0
    2019年06月23日

    Posted by ブクログ

    アリババ、テンセントのサービスを中心に、中国におけるキャッシュレスサービスの状況を紹介。現地に住んでいる著者ならではの、生活者目線でのレポートがとても参考になる。
    ちょっと前まで、ぼったくりや、おもてなしとは程遠いサービスが一般的だった中国において、逆にそれを社会問題として、こういうサービスが出てき

    0
    2019年05月20日

    Posted by ブクログ

    知り合いから聞いたところ、中国では現金払いされると店員から嫌な顔をされるくらい、キャッシュレス化が進んでいるとのこと。

    購買行動が可視化されると、どんどん新しいビジネスチャンスが生まれそう。

    0
    2021年03月25日

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