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Posted by ブクログ
等差級数的にしか増加しない食糧に対して、等比級数に増加する人口。登場人物のネズミたちには、本国イギリスのお株を奪う痛烈な皮肉が込められている。「人口論」は決して、増え続ける人類を救済する方法論などではない。「人口論」においては、救貧院のような慈善活動や救貧法は明確に否定され、ただただ自然が淘汰するに任せることが最善策であると説かれるのみである。マルサスと同じ時代を生きた人々は、目を背けたくなるような絶望に打ちのめされていたことだろう。現代の価値観では非情に見える「人口論」であるが、本書では「ネズミの国で起こった物語」としてあたかもフィクションであるかのようにサクサクと読み進めることができるため、入門書としてはベストな形と言えるだろう。
Posted by ブクログ
とりあえずネットギャラリーなるもの、初めての利用なので不備があればすいません。
3冊リクエストした中で唯一の漫画がこちら。実在のトマス・ロバート・マルサスの著作「人口論」を漫画化したものだった。絵も見易く、皮肉なのかネズミを擬人化してあるところなんかは良い。私もマルサスの「人口論」は初めて知ったわけだが、漫画だけあってとてもわかりやすい。弱者を切り捨てないと人口はパンクする。前提としては2つ、第一に食糧(生活資源)が人類の生存に必要であることと、第二に異性間の情欲は必ず存在する。両方ともに本能的な部分なので避けられない。今現在は食糧も遺伝子組み換えなんかがあるので、本当にそうなのかは分からない。もしくは近未来に地球以外の惑星で植民地を作るとかの可能性も否定できない。当時としては画期的で不安を煽る発見だったのだろう。
なんにせよ1巻のみだったので続きが気になるのだが、買ってまで読もうとは思わない。この手の研究等を志す学生諸君や、もしくはたまたま手に取ってマルサスの存在を知る、といったスタート地点として良いのでは。
Posted by ブクログ
マルサスや人口論は学校で習ったので、ざっとは知っていたが、深くは知らなかった。
漫画なのでわかりやすい。
理屈は、かなり難解だ。
たぶん、僕は、ほとんど理解してなかったように思える。
結論を言うと、とても残酷だった。
なるほどと納得はできるが、なかなか受け入れがたい。
人口が、鼠算式に増え、それに対して、食料は足し算で増える。
故に、貧困は生じる。
悪や悲惨によって、その人口増加は抑制されるというのが基本的な骨子だ。
怖いところは、平等の精神による格差ゼロの社会は、平等に全人類を貧しくさせるというところだ。
この考え方は、今でも新しく。やはり、怖い。
漫画だから、リアルに実感を伴って伝わるのだ。
これは良い本だ。
中学生にだって読めるので、みんなに読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
いただいた一冊。まあ面白そうだったのでありがたく読ませてもらいました。
人口論の話なんだけど、不勉強ながら原書は読んだことがないので名言はできないのだけど、なんでナイチンゲールが出てくるんだろう?オリバーの話もソワイエの話も、原書にはないよね。理解しやすいと思ったのだろうか。だったら個人的にはもっとマルサスの人口論を掘り下げてほしかったと思った。
これを読んだ人は、ぜひFACTFULNESSも合わせて読んでもらいたい。そしたらマルサスの言っていることは必ずしも正しいとは限らない事が分かるから。
もちろんマルサスは18~19世紀の人なので、現代人と比較するのは間違っていることは認識している。
それでも、マルサスの説は非常に説得力があり、本当のことなのではないか、と信じさせられる説得力がある。僕もFACTFULNESSを読んでなかったら、無邪気に信じていたかもしれない。
でも決して未来はそんなに暗いもんでもないし、人口が今までのペースで無尽蔵に増え続けるわけでもない。そしてネズミのように誰しもが無尽蔵に子供を作るわけでもない。だって、先進国では少子化が叫ばれてるのだから。マルサスの理屈で言えば、少子化なんて起こらないはずだからね。
FACTFULNESSはそのことに気づかせてくれる。ホンマに読んだほうがいいよ。
じゃあこの本は間違っていて価値がないのか、というとそんなことはもちろんない。これはこれで重要な内容をはらんでいる。格差や極度の貧困が解消されなかったら、人口論で語られている世界が訪れる可能性は十分にある。
それをちゃんと理解した上で、必ずしも未来は暗くない、でも暗い方向に倒れる可能性はいつでも持っている、ということを認識しておくことは重要だし、この本はそのことを示唆してくれている。
マンガなので読みやすいがゆえに、表面的なところだけを把握して理解しないままで終わる可能性が非常に高いのだけど、原書を読む、他の本の内容と組み合わせる、などでより価値が出る一冊だと思う。
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少年・青年マンガ
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