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中学生になったら本当の人生がはじまるはずだったのに、私は今も仮の人生を生きている。佐藤瑞紀は、中学受験に失敗し、公立の中学へ通うことになった。学力試験は通ったのに、抽選で落ちた。その事実に苦しむミズキは、中学三年間を冬眠してすごそうと決意する。しかし、体育祭での三人四脚や、理科部からの勧誘、そして小学校のころ気になっていた竹内奏斗との再会によって、なにも感じないはずの心は波立っていく……。
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Posted by ブクログ
中学生のミズキと同級生カナト達を描いた物語。 思春期の揺れやすい感情、受験失敗での傷…主人公が少しずつ変わっていく様子が良かった。 共感覚って詳しく知らないけど、この本を読む限りでは楽しそうに感じた。実際はプラス、マイナスどっちに捉えられるものなんだろう。
中学受験に失敗した少女と、特別な感覚を持った少年の物語。 共感覚で文字に色を感じるとかは知ってたけど、音に手触りを感じるっていうのは初めて聞いた。 例えば赤ちゃんの泣き声は「バカデカいハンドクリームに手をつっこんだ」感触とか、ボウリングのピンが倒れた音は「ファスナーのギザギザ」の感触とか。単純に面...続きを読む白いというか、彼らが見て聞く世界はどんななんだろうと興味が沸く。まあ当人にとっては周りからの理解がなかなか得られなくて、大変なんだろうけど。 あと共感覚とは関係ないけど、読んでて気になった事。 最近の若い女の子の一人称は「ウチ」が定着しつつあるのか?
思春期の女子の話は好き。 自意識の檻からそんなに簡単に抜け出せるわけないけど、そこでもがいたり諦めたり…とにかく頑張る姿は素敵だ。 しかし、この男の子の特徴は放っておいて大丈夫なんだろうか…?
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