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Posted by ブクログ
本書が出版されたのが2014年であることを考えると、当時人気を博していた 戦国BASARA ブームの流れを意識した企画背景がうかがえる一冊でした。
対象読者はおそらく小学校低学年くらいを想定していることから、物語の中に歴史クイズを盛り込むなど、学習要素を取り入れようとする工夫も見られ、伊達政宗が何処の藩主なのか、といった基本的な史実に興味を持つ切っ掛けとしては、一定の役割を果たす内容だと感じました。
一方で、何故テーマを料理対決にしたのかを上手くいかせなかったという印象が残ります。
伊達政宗の実際の生涯ともう少し絡めた展開にしたいのであれば、ずんだ餅を登場させたり、最終的に和解していることから、タイプスリップした天正5年が正に元服した年のため、本来は弟との確執があったとされる関係を、主人公の三人組の活躍によって和解へと導き、以降、共に助け合う形へとなった、とすることでタイムスリップした「理由」として内容を持って行けたのではないかと感じてしまいます。
とはいえ、こうした点が気になってしまうのは、私自身が伊達政宗という人物を強く好んでいるからこそでしょう。
子ども向け作品としての分かりやすさを重視した結果だと理解しつつも、もう一歩踏み込んだ描写を期待してしまう一冊でした。
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